2024-07

仏教

人は生きていく上で、さまざまな風にあおられ、さらされる。その風は、冬の厳しい北風だけではない

◆人は生きていく上で、さまざまな風にあおられ、さらされる。その風は、冬の厳しい北風だけではない。世間からの風、あるいは生老病死の風。そして、順風に逆風。風はやむことは無い。 心は大山の如し 八風を受けて動ぜす ◆八風とは、修行...
ブログ

悩み事が解決できればすっきりする。誰でもがそれを望む。しかし、それほど単純ではない。

二ーバーの祈り ニーバーの祈り(Serenity Prayer) 大木秀雄 訳 神よ、 変えることのできるものについて、 それを変えるだけの勇気を我に与えたまえ。 変えることのできないものについては、 それを受け入れる...
泣きそうそう

古賀紗理那選手がパリ五輪で引退する。躍進している女子バレーボールのキャプテンである。

橋山徒然話 2024-7-11   受け身の美学と女子バレー ◆古賀紗理那選手がパリ五輪で引退するというニュースが流れていた。躍進している女子バレーボールのキャプテンである。 ◆体格に随分と劣る我が国の選手が、一丸となって外国人...
ことば

「しょげたマル」の語の持つ響きがなんともなつかしい。この言葉の選択が、向田邦子さんの真骨頂である。

輪橋山徒然話 2024-7-1. 「しょげる」 ◆向田邦子さんのエッセイに、「字のない葉書」の話がある。向田さんのお父さんは、戦時中、地方に学童疎開して行く小学校一年生の娘さんに対して、自分の宛名が既に書かれたおびただしい数の葉書を持...
いのち

『あんた誰?』と聞かれたら『はじめましてセツコと申します。今日からよろしくお願いします』と言いなさい

輪橋山徒然話 2024-7-5 「初めまして、セツコと申します」 ◆「住職さんは聞き上手 釈徹宗のだから世間は面白い 晶文社」に「初めまして、セツコと申します」という話がある。 ◆小説家で医師でもある久坂部羊さんとの対談の中で釈...
ブログ

「生きることが辛い」そんな気持ちになったときに思い出してほしいお話がある。

輪橋山徒然話 2025-6-25 「一握りの土(ヴァン・ダイク)」 ◆松山千春さんの「大空と大地の中で」に、「生きることが辛いとか 苦しいだとかいう前に」という歌詞がある。「野に育つ花ならば」と続くのだが、「生きることが辛い」そん...
仏教

二十年も経つ。 さぞかし禅僧は修業を積んだであろう。 それでは、一つ試してみようと老婆は考えた。

輪橋山徒然話2024-6-30「誘惑」 ◆むかし、あるところに大家の老婆がいた。老婆は「禅僧」のために庵(いおり)を建て、衣食を送り、修業を資(た)すけることにした。二十年過ぎた。 ◆ある日、老婆は思った。 もうかれこれ、二十...