仏教二十年も経つ。 さぞかし禅僧は修業を積んだであろう。 それでは、一つ試してみようと老婆は考えた。 輪橋山徒然話2024-6-30「誘惑」 ◆むかし、あるところに大家の老婆がいた。老婆は「禅僧」のために庵(いおり)を建て、衣食を送り、修業を資(た)すけることにした。二十年過ぎた。 ◆ある日、老婆は思った。 もうかれこれ、二十...2024.07.02仏教