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「絶望」があったからこそ、「幸せ」を見つけられという中村久子。「人」とは、どこまでも強く、気高い。

「手はなくも 足はなくともみ仏の」2024/8/1 手はなくも 足はなくともみ仏の そでにくるまる身は安きかな  中村久子 ◆ケラー女史は私の側に寄り、熱い接吻をされました。そしてそっと両手で私の両肩から下へ撫でて下さる時、...
仏教

人は生きていく上で、さまざまな風にあおられ、さらされる。その風は、冬の厳しい北風だけではない

◆人は生きていく上で、さまざまな風にあおられ、さらされる。その風は、冬の厳しい北風だけではない。世間からの風、あるいは生老病死の風。そして、順風に逆風。風はやむことは無い。 心は大山の如し 八風を受けて動ぜす ◆八風とは、修行...
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悩み事が解決できればすっきりする。誰でもがそれを望む。しかし、それほど単純ではない。

二ーバーの祈り ニーバーの祈り(Serenity Prayer) 大木秀雄 訳 神よ、 変えることのできるものについて、 それを変えるだけの勇気を我に与えたまえ。 変えることのできないものについては、 それを受け入れる...
泣きそうそう

古賀紗理那選手がパリ五輪で引退する。躍進している女子バレーボールのキャプテンである。

橋山徒然話 2024-7-11   受け身の美学と女子バレー ◆古賀紗理那選手がパリ五輪で引退するというニュースが流れていた。躍進している女子バレーボールのキャプテンである。 ◆体格に随分と劣る我が国の選手が、一丸となって外国人...
ことば

「しょげたマル」の語の持つ響きがなんともなつかしい。この言葉の選択が、向田邦子さんの真骨頂である。

輪橋山徒然話 2024-7-1. 「しょげる」 ◆向田邦子さんのエッセイに、「字のない葉書」の話がある。向田さんのお父さんは、戦時中、地方に学童疎開して行く小学校一年生の娘さんに対して、自分の宛名が既に書かれたおびただしい数の葉書を持...
いのち

『あんた誰?』と聞かれたら『はじめましてセツコと申します。今日からよろしくお願いします』と言いなさい

輪橋山徒然話 2024-7-5 「初めまして、セツコと申します」 ◆「住職さんは聞き上手 釈徹宗のだから世間は面白い 晶文社」に「初めまして、セツコと申します」という話がある。 ◆小説家で医師でもある久坂部羊さんとの対談の中で釈...
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「生きることが辛い」そんな気持ちになったときに思い出してほしいお話がある。

輪橋山徒然話 2025-6-25 「一握りの土(ヴァン・ダイク)」 ◆松山千春さんの「大空と大地の中で」に、「生きることが辛いとか 苦しいだとかいう前に」という歌詞がある。「野に育つ花ならば」と続くのだが、「生きることが辛い」そん...
仏教

二十年も経つ。 さぞかし禅僧は修業を積んだであろう。 それでは、一つ試してみようと老婆は考えた。

輪橋山徒然話2024-6-30「誘惑」 ◆むかし、あるところに大家の老婆がいた。老婆は「禅僧」のために庵(いおり)を建て、衣食を送り、修業を資(た)すけることにした。二十年過ぎた。 ◆ある日、老婆は思った。 もうかれこれ、二十...
いのち

約20億回鼓動(約5億回の呼吸) で心臓は止まる。全ての哺乳類がこの同じ「命の時計」を共有している。

輪橋山徒然話 2024-6-15. 命の尺度:ゾウとネズミに学ぶ時間の不思議な共通点 ◆「腑に落ちる」とは、簡単に言えば「納得する」ということである。本川達雄さんの『ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学』(中公新書)の第一章を読ん...
いのち

瞬間を切り取ったという写真を共有し、五七五にする今風の俳句とは少し趣きが違う去来と千子の蛍の句

輪橋山徒然話 2024-6-14. 「蛍」 ◆子どもの頃は、蚊帳を吊ってその中で眠った。蚊帳の色は深い翠色。吊った蚊帳の上に、袋に入れた蛍を置く。電気を消して、その小さな光をみながら眠った。 ◆朝になると蛍は、いなくなっていた。...