付箋写経のすすめ
◆私には、「写経のすすめたい」という願いがある。写経をすることは、心が波立つとき、心を鎮め・保ち、毎日を清々しく生きるための「術(すべ)」になると思うからだ。しかし、忙しい毎日の生活の中での、例えば「般若心経」をやり続ける難しいところがある。そこで、短時間でもできる付箋への写経をすすめている。
清々しく生きるために
◆目まぐるしい毎日。ちょっと油断すると「怒り」「不安」に心を掴まれてしまうことがある。そんなとき、心を清々しく保つ「術」が必要だと思う。
写経
わたしも、ときどき 付箋に写経をする
心の波がおさまらない午後に
どうしようもなく不安な夜に
想像もつかないことが起こった朝に
祈りと願いをこめて
わたしも、ときどき 付箋に写経をする
怒りの炎を 止める術(すべ)として
愚痴の炎を 戒める術として
自らの慢心を 改める術として
負を 増幅させぬ 智慧として
わたしも、ときどき 付箋に写経をする
今朝は、延命十句観音経を写経する
延命十句観音経とは
◆「延命十句観音経」は、「四十九文字」。短いお経だ。
◆見離された重病の患者が、『十句観音経』を千回唱えると、観音菩薩の摩訶不思議な力で奇跡的に病が回復した逸話が有名だ。やがて『十句観音経』に「延命」がつけられ、「延命十句観音経」となったそうだ。観音さまのお力が、私たちの願いを叶えてくれるのだ。
◆お経は音声で33秒。一度唱えてみて、紙に「丁寧に一文字一文字」書いてみて欲しい。何よりはじめること。そして何より丁寧に書くことが大事だ。
※曹洞宗東海管区HP http://soto-tokai.net/ok_kyo02.html 音声で聞くことができます。お経は切らないで唱えます。息継ぎは随時でよろしいと思います。
延命十句観音経
観世音 カンゼーオン
南無仏 ナームブツ
与仏有因 ヨーブツ ウーイン
与仏有縁 ヨーブツ ウーエン
仏法僧縁 ブッポウソウエン
常楽我浄 ジョウラク ガージョウ
朝念観世音 チョウネンカンゼーオン
暮念観世音 ボーネンカンゼーオン
念念従心起 ネンネン ジュウシンキ
念念不離心 ネンネン フーリーシン
書き下し文
観世音。南無仏。仏と因あり。仏と縁あり。仏法僧の縁あり。常楽我浄なり。朝に観世音を念じ、暮れにも観世音を念ず。念々に心を起こし、念々に心を離れず。
42文字に集中すること
◆心の中が波立つ時にこそ、延命十句観音経の写経をお勧めしたい。心の中で丁寧に唱えながら、42文字に集中すれば、心は落ち着きを取り戻すだろう。体裁はあとから整えればよいのだ。まず、紙に向かいペンを動かそう。とりあえず、一度書いて頂ければ、私のこの気持ちがわかると思う。紙切れでもいい、その「間」がとれるか否かで、その後の時間の流れが変わってくると思う。
◆始める前と終わった後は、深呼吸を。鼻から吸い、吐く息を長く。これも肝心だ。
写経が終わったら
◆書き上げた写経はどうすればいいのかと聞かれる。私は、粗末にしなければいいと思う。書いてゴミ箱ではなんだかおかしいから。とりあえず箱にでも入れればよい。箱がいっぱいになったら、お焚き上げがあるときに、供養してもらってもいいだろう。もちろん、自分で炊き上げることもできる。私のお寺に送ってもらっても結構だ。
◆お寺のホームページには、写経ギャラリーが設けてある。写真データでの納経も受け付けている。供養が終わったもの写経ギャラリー納経するようなっている。(お名前は入れないか、苗字だけ)
ご興味のある方は、→https://lit.link/oyama1049 →耕田院ホームページ→写経ギャラリー(納経
今日も深呼吸と合掌とオンニコニコで
◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。
◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。
◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。
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