「あの人誰だっけ」咄嗟に単語がでてこないTOT現象。我が家では情熱大陸現象という

認知症アニメに学ぶ
認知症

「情熱大陸」現象の傾向と対策

◆今日の輪橋山徒然話は、ここまで出かかっているのに思い出せないこと。誰にでもあることだと笑ってばかりはいられない。

「情熱大陸の、髪の毛が…」

◆「喉まで、ここまで出かかっているのに思い出せない」ことをTOT現象(舌先現象)というそうだ。

◆「とっさに言葉を思い出せない」という現象は、グループ内で発生しやすいそうだ。そして、他人に伝染する可能性がある聞いたことがある。私の場合、特に互いに油断している家人との会話がそうだ。

◆咄嗟とは、例えば「葉加瀬太郎さんのコンサートがある」の「葉加瀬太郎さんのお名前」が、すぐにでてこないことをいうのだ。「バイオリンの」とか「情熱大陸の」とか「髪の毛が」とか。顔や姿、演奏風景までわかっているのにお名前がでてこない。結局、「情熱大陸」での検索となる。私と家人との会話はいつもその調子だ。「あれなんだっけ」「あれとって」とか。ひょっとして、お互いが若年性のアルツハイマーの影が忍びよっているのではないかと怖くなる。これが我が家の情熱大陸現象だ。

「朝顔」の時任三郎さん

◆なぜなら、認知症は高齢者だけに限らないという。8歳でも発病し、64歳以下のものを若年性アルツハイマーというそうだ。さっき「朝顔」というドラマをチラリと見たが、時任三郎さんがこの病気の役をしていた。

◆抜群の記憶力を持つ優秀な刑事が、震災で妻を亡くし、それがきっかけで、全てが少しずつ壊れる。私はドラマの視聴はここで止めた。

時任三郎さんといえば、若かりし頃のサザン・いとしのエリーがドラマ「ふぞろいの林檎たち」主題歌だった。我々世代の少し先ゆく、憧れの先輩だ。私と無縁の病気などではない。

                       「ふぞろいの林檎たち」(動画)

◆私の最近の様子は、今日は何とか思い出せたが、次にこうなった時に、もう一度思い出せる自信がない。そのことが不安なのである。

ネックは人の名前

◆やはり、ネックは人の名前である。あそこの小学校に勤めていた時のあの子だけれど、咄嗟に名前が出てこないのだ。「情熱大陸」現象だ。「バイオリンの」とかとか「髪の毛が」ははっきりわかる。その子の得意科目も、コンクールで表彰されたことも。それで名前はと…。アタマの中でバイオリンを弾いて踊る葉加瀬太郎さんが躍動する。

◆街で「先生!!」と声をかけられた時など頭の中はフル回転。もう煙がでそうな位。今のところ際どく閃く。「おお、○○さんじゃないか」と平静を装って答えるが内心はドキドキだ。マスクを理由に謝る事も…。

◆法要でもそうだ、施主さんのお名前やさっきまで覚えていたご戒名が「えっ」となることは本当によくある。これは、事前に紙に認めておくようにしている。

一度あったことは忘れないものさに励まされ

◆心に留めているセリフがある。

◆それは、ジブリの「千と千尋の神隠し」。「一度あったことは忘れないものさ、思い出せないだけで」というセリフがある。

◆ハクと昔会ったことがあるという事実を思い出せない千尋が、銭婆に相談した時に言われた言葉だ。「忘れてしまった」ことと「思い出せない」は同じではないのだ。二つは全く異なるものなのだ。

「情熱大陸現象」対策

◆さて、これから、たぶんもっと大事なことを思い出せないことがでてくるだろう。そんな時は、自分を「脳は一度記憶したものは忘れない。手がかりさえあれば、きっと思い出せる」と自分に言い聞かせて、ゆっくり、時間をかけて思い出していきたいと思う。思い出していることを忘れるまで。これが私「情熱大陸現象」対策だ。

今日も深呼吸と合掌とオンニコニコで

◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。

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