「賢馬ハンス」計算ができるすごい馬の秘密は、実験者効果というバイアスが原因だ。

馬バイアス

「忖度もします」したたかに生きる動物たち 

天才馬「賢馬ハンス」の能力     生き物に学ぶ

◆人の言葉がわかり、計算もできる馬がいた。19世紀末~20世紀初頭にドイツで有名になった天才馬は「賢馬ハンス」と呼ばれた。

◆賢馬ハンスは、飼い主のヴィルヘルム・フォン・オーステン卿が小さな黒板にチョークで計算問題を書いて見せると、ハンスは蹄で地面をトントン叩いて正解を答えるのだ。例えば

「5分の2プラス2分の1は?」オースティンが問うと、ハンスは蹄を9回鳴らし、間をおいて次に10回鳴らして、答えが10分の9であることを示したという。また、「16の平方根は?」という問いには、4回足を鳴らし、「28の因数は?」と訊くと、2、4、7、14、28と答えたのだ。

◆こうしてハンスには次々と、計算問題や音楽の和音に関する問題を与えられ、次々と正解を出し、見守る聴衆を大いに沸かせたという。

◆やがてハンスの能力について調査がなされたという。しかし、どこにも「いかさま」の事実は見つからずに、ハンスは、問題を理解し、問題を解ける高い知能を持つ馬と認定された。

 

再び調査

◆何年かして再び調査が行われることになった。

◆この2回目の調査では、ある条件をつけた実験をした。すると、9割以上の正答率が一挙に1割以下までさがったという。どのような条件の実験だったのだろう。

◆2回目の実験の条件は、「観衆や出題者に問題も答えも教えない」だ。どういうことかというと、ハンスが蹄を打っているときに、「ハンスが注目していたのは、周りの人、出題者の表情」ではないかという仮説の立て検証したのだ。

驚くべき結果

◆結果、出題者や観衆の表情が見えない場所のハンスの正答率が一挙に1割以下まで下がったのだ。仮説は当たったのだ。つまり、ハンスは出題者や観衆の表情や顔の向き、動作を参考にしながら、蹄を打っていたのだ。この結果から、調査観察の対象を「ハンス」ではなく、飼い主のヴィルヘルム・フォン・オーステン卿に移された。

◆調査観察する中で、明らかになったのは、ハンスは、フォン・オステン卿が眉毛を下げたら蹄で地面を叩き、眉毛を上げたらやめるという行動をしていたのだ。最後の答えの数字の一叩きの瞬間まで、下がっていたまゆげが、緊張が開放され上がることにハンスは気がついていたのだ。フォン・オステン卿本人さえ意識していなかった表情の変化である。それを見事に利用していたのだ。

「顔色を伺い、忖度する」こと

◆このように、誰かの挙動が別の誰かの行動に影響を与えることを「実験者効果」という。

場合によっては本来あるべき結果を歪めているのである。これもバイアスである。

◆例えば人間と人間で言えば「顔色を伺い、忖度する」ということであろうか。しかし、まゆげを少し上下する程度の顔色の変化では、側からは全く気がつきようがないし、その立証も困難である

賢馬ハンス効果の実験動画 犬

今日も深呼吸と合掌とオンニコニコで

◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。

 

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