できれば仕事は、好きなこと以外は、適当に愉快に「怠けること」のすすめ

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「高等遊民」と「漱石のそれから」と「中島みゆき」

◆「怠けること」について考えていたら、頭から離れなくなった3つのワードがある。

「高等遊民」と「漱石のそれから」と「中島みゆき」だ。

「高等遊民」

◆前に働かない男のドラマがあった。彼は自分のことを「高等遊民」と名乗った。「デート〜恋とはどんなものかしら〜2015」主演は杏さんで相手役が「高等遊民」連発の長谷川博己さんだった。長谷川博己さん演じる谷口 巧(たにぐち たくみ)〈35〉のプロフィールはウィキペディアによれば次のとおりだ。

◆35歳の健康体でありながら、労働を拒否し、母親に扶養されつつ、読書や映画鑑賞等をして日々を過ごす高等遊民を称する若年無業者である。母の年齢や老いを感じ、新たに「寄生」出来る相手を探すという方法にいきつく。それが結婚だった。

◆お相手は、杏さん。「藪下 依子(やぶした よりこ)〈29〉」。「リケジョ」キャリアのお役人である。二人の出会いは、巧の生年月日・身長・体重すべてが素数だったこと。(実は、私も体重と生年月日がなんと素数 身長があと3センチでcompleteだ )

夏目漱石の「それから」

◆さて、このドラマがモデルにしていたのは、たぶん、昨日のポール・ラファルグの「怠ける権利」と同時代に書かれた夏目漱石の「それから」であろう。「生きるためだけに働くのは非人間的だ」として“遊民”の生活を送る「代助」が小説の主人公だ。

◆裕福な家庭に育った長井大助は30歳になっても定職を持たず、読書や思索にふける気ままな毎日を送る。

◆彼は言う。「食うために働く」という状況こそが不幸の根源だと。つまり生活と労働を結び付けるのは不幸なのだと。代助が理想とするのは、「労働のための労働」だ。生活上の問題は気にかけず、自分のやりたいことを追求して初めて、労働は真の価値を持つのであるという。

◆しかし、小説の大団円は「愛する人のために職につく」ことを決断するところで終わる。このとき代助は「晴れ晴れとした気持ち」である。

「中島みゆき」

◆さて、最後の「中島みゆき」さんは、宇宙大統領みゆきとしてB0SSコーヒーのCMに登場している。

◆宇宙大統領みゆきの問いは「なぜこの惑星の住人はこれほどまでに働くのか」だ。彼女のそれについての解決策は、働くことの「禁止」だった。

◆CMは前後でたった120秒。登場するのは、役所広司さん、杉咲花さん、神木隆之介さんや宇宙飛行士の野口さん。そして、忘れてはならないのは、宇宙人ジョーンズのトミー・リー・ジョーンズさんだ。このシリーズは17年目だという。ちなみに彼は、1993年の『逃亡者』でアカデミー助演男優賞を受賞しているハリウッドの大スターだ。

◆CMはプロジェクトXのテーマが流れる小さな町工場からスタート。

役所:この注文何個?

杉咲:10個です。

subtitle:宇宙人ジョーンズ 地球調査中

中島:ジョーンズさん、ちょっといい? (ロッカーの中に入っていく)

覚えてる?私があなたを派遣したのよ。

中島:この惑星の住人、働きすぎじゃない? なんでこんな働くの?

ジョーンズ:ワカリマセン

中島:じゃあ働くの禁止!

略  死んだような地球。

神木:最初は嬉しかったけど…。

役所:これつくるために働いてきたんだよな。

今までの人生、なんだったんだろう。

◆地球を救うべく、ジョーンズが女王のスイッチを奪い、無事に「働いていけない光線が解除」される。人は働く権利を取り戻すのだ。

「ま、そんなに働きたいなら働けばいいんじゃない。」

「ファイト」へと曲が変わる。

◆大事なコーヒーの出番は、神木さんの「働いてるから、休むのも嬉しいんだな」のこの台詞の小道具として。

「怠けること」のすすめ

◆心の持ちようをちょっと変えて、「やりたいことを見つけて、それのみを集中してやる」(できれば労働=仕事として、好きなこと以外は、適当に愉快になまけて)。そうすれば、ご自分が満足できる人生の形が見えてくるはずだ。それをやり続ければよい。そのためのAIだ。AIは、今の時代の我々に与えられた天の恵みとでも考えようではないか。

※「適当に愉快になまけて」とは自分を潰してしまわないように、長続きするようにという意味です。

今日も深呼吸と合掌とオンニコニコと一筆付箋写経

深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」といつでも清々しく保つための術「付箋写経」の輪橋山徒然話でした。

 

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