ダム建設の今と昔
◆一番大掛かりな公共工事はダム建設だと思っていた。
「月山ダム」と森敦
◆かつて10年ダム工事で働き、10年好きなように生きた作家がいた。先日紹介した「月山・注蓮寺」にゆかりの芥川賞作家の森敦さんである。70年前に森敦さんの予言した通り、その辺りは、国道⇒ダム⇒高速道路とどんどん開発が進んだ。
◆そのダムは「月山ダム」という。1976年に着工し2001年に完成した高さ123メートルの重力式コンクリートダムで、洪水調節・不特定利水・上水道・発電を目的としている。25年の歳月が費やされている。 月山ダムライトアップ動画
世界のダム作りと3Dプリンタ
◆着工以来25年で完成したこのダムは壮観である。しかし、世界のダム作りは想像を超えていた。なんといっても工期がたったの「2年」だ。
◆その秘密は3Dプリンタにある。そして、規模も半端ない。
◆まず、そもそも3Dプリンターとは3次元のプリンタだ。普通のプリンタは紙に写真や文字を印刷するが、3Dプリンタは簡単に言うと板の上に立体を「出力」する。その仕組みは「熱溶解積層法」という。
◆平たくいうと「ソフトクリーム方式」だ。材料を溶かして(熱溶解)、それを下からどんどん上に積み上げると「層」ができる。紙に印刷した三角形を100枚印刷して、貼り付ければ、100枚分の厚みが加わり、三角柱(高さ紙100枚分)の高さになる。そんな理屈かと思う。
3Dプリンター水力発電ダムの実際
◆中国で、3Dプリンターによる水力発電ダムを建設するプロジェクトを展開している。中心になるのは、人工知能(AI)と巨大な建設用3Dプリントシステムだ。 動画
◆AIが制御する無人の掘削機、トラック、ブルドーザー、舗装機、ローラーを使って一層ずつ積層していく。つまり、「ソフトクリーム方式」だ。人の手は極力省かれ、AIそのもの自体だけで調整を行ったり、問題を解決したりなどを行うのである。まさにAIによって「自律的」に構築されるのだ。
全てが桁違いだ
◆このプロジェクトに関わった科学者等は「これは世界最大の3Dプリンタであり、大規模なインフラ用途に十分対応できるほど成熟している」と評価しているという。
◆黄河上流に建設される3Dプリントダム(楊谷水力発電所2024年の完成)は、高さ180メートルだ。完成後の発電所は約50億kWhの発電能力を持ち、河南省とその周辺地域5000万人分の電力を供給すると規模である。
(参考 デザインと3Dのプロが伝える3Dプリンタや最新テクノロジー 3DP id.arts)
◆我が街の月山ダムは高さ123mで電力出力は最大8800kwwで常時300kwとあるので、楊谷水力発電所の約50億kWhで5000万人分の電力の「3Dプリンタダム」は脅威的だ。桁違いだ。
◆森敦さんが聞いたらどう思うだろう。
今日も深呼吸と合掌とオンニコニコで
◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。
◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。
◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。
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