人生の約1/10は「要介護」になる日本人と「ピンピンコロリ」のアホウドリ

アルバトロスいのち
アルバトロス

アホウドリというけれど

◆アホウドリと見下した言い方は本当に失礼だ。英語では、「albatross(アルバトロス)」と呼ぶ。 ゴルフで3打少なく打つことをアルバトロスというが、これはアホウドリが翼と風を巧みに利用して、羽ばたくことなく何時間も海の上を飛ぶことに由来するそうだ。イーグルよりもずっとすごいのだ。

「長寿大国日本」

◆日本は長寿大国である。まだまだ、平均寿命は伸びているらしい。そして、その裏側に「健康寿命」という言葉もあるらしい。

◆この「健康寿命」、最近の統計では72.14歳(男性)だ。そして、平均寿命は80.98歳(男性)だという。この二つの数字から何が見えてくるのだろうか。

「健康寿命」から見えてくる現実

◆平均寿命から健康寿命を引いてみよう。およそ9年という数字がでてくる。この数字が意味するものが、厳しい現実なのである。

◆まず、健康寿命というのは、要介護や寝たきりになったりせずに生活できるということだ。平均寿命からこれを引いて出た数字は、晩年の9年近くは病気だということである。せっかく平均寿命が伸びても、人生の約1/10は「要介護や寝たきり」になっている現実があるのだ。この原因は、「病気にかかりやすい、体力がなくなるから」。つまり、「老化」である。死ねるまで人生の1/10を費やして老化し、そして死んでいるということなのだ。

◆今、私たちが求めているのは、平均寿命の81歳にできるだけ近くまで、「要介護や寝たきり」にならないで生きたいということである。

「老化」はないアホウドリの人生

◆自然界に目を向けると、アホウドリやハダカデバネズミには「老化」はないのだそうだ。

◆アホウドリは、翼のさしわたし(翼開長)が213〜229cm、体重は4〜5kgある、日本では最大級の海鳥だ。絶海の孤島に住む。絶海の孤島は哺乳類などの外敵が来ることができないため、安全な子育てができるのだ。

◆31歳でヒナを育てていた例もあるほど、アホウドリは寿命が長い。コアホウドリでは66歳という長寿記録もあるそうだ。

◆アホウドリが繁殖をはじめる年齢は遅く、早いもので5歳、平均で7歳程度だという。美しい成鳥の羽色になるのは8〜10年かかり、1年に1回、1卵のみを産み、抱卵日数は64〜65日、ヒナが巣立つまでに4.5ヶ月ほどかかる。

                    アホウドリ動画

長寿のアホウドリは、「見た目は若いまま」で死ぬ

◆鳥の中には1回に何羽ものヒナを育てて、年に複数回繁殖する代わり、寿命はいたって短いというものもいるので、それに比べるとアホウドリは少産少死型といえる。外敵の少ない孤島で、自分は長生きして、子どもは少なく産んで大切に育てるという人生設計なのだ。孤島に生きることを除けば、なんだか今の日本社会に似ている気がする。

◆そして、羨むべきは死ぬ時である。長寿のアホウドリは、「見た目は若いまま」で死ぬのだという。老化は見られず、「ピンピンコロリ」なのである。

◆全くもってアホウドリにあやかりたい。

輪橋山徒然話について

輪橋山とは

◆輪橋(りんきょう)山はお寺の山号。輪橋はアーチ橋という意味。そこから思い浮かぶのは「虹」。空にかかるアーチの橋という意味だ。此の岸から彼の岸、この世からあの世にかかる虹の橋という意味の山号だ。そこから住職がつぶやいている「徒然話」だ

今日も深呼吸と合掌とオンニコニコで

◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」といつでも清々しく保つための術「付箋写経」の輪橋山徒然話でした。

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