ドラえもんの説く「因果応報」
◆大事なことも漫画で学ぶ輪橋山徒然話から、ドラえもんの話。
◆ドラえもん14に「よい子バンド」という話がある。この話は「因果応報」の法話にしたいほど、大変よくできたお話だと思っている。
「よい子バンド」とは
◆お話の概要は次の通りだ。
◆偉人の伝記を読んだのび太は、世のため人のためになる立派な人になろうと決心する。が、いつものことだが、全て裏目に出てしまう。
◆のび太は「ならば悪い奴になってやる」と…。
◆見かねたドラえもんの出した道具が「よい子バンド」だ。
◆「よい子バンド」は、頭に巻いた人が悪いことをすると、「結果的には」善いことをしたことになるというものだ。「してはいけない悪いこと」をしても、「よいことをしたこと」に「書き換えられる」ヘアバンドなのだ。
「よい子バンド」の秘密
◆たとえば、こんなふうだ。
◆「よい子バンド」をしたのび太がジャイアンを蹴っ飛ばす。しかし、頭上に落下してきた鉄骨からジャイアンの身を守る「結果」になる。
◆しずかちゃんのスカートをめくる。しかし、スカートの中に入り込んでいた蜂を追い払う「結果」になる。
◆つまり、のび太の行為が「よいこと」になるように、「よい子バンド」が「結果」を操作し、書き換えるのだ。これで、全て丸く治るかというとそうではないのだ。
◆なぜならば、のび太は、ジャイアンの代わりに鉄骨に当たり、しずかちゃんの代わりに蜂にさされる。つまり、自らの行為「蹴っ飛ばす」「スカートをめくる」)(悪の)行為の報いを、のび太はしっかりと受けることになるのだ。罰が当たるのだ。
「よい子バンド」が教える因果応報
◆仏教には「因果応報」という教えがある。
◆人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということだ。のび太は、「悪い行い」をして(感謝はされるのだが)「悪の報い・罰」を受けている。
◆お釈迦さまのお説きになる、「善い行い」は「善い結果(幸せな運命)」を生み出し、「悪い行い」は「悪い結果(不幸や災難)」を引き起こす「善因善果、悪因悪果」の教えの通りなのだ。
◆いくら「よい子バンド」をして、悪い行為を隠そうとしても、「悪い行い」から「善い運命」が現れることはない。たとえ、「正直者がバカを見る」と思えることでも、長期的に見れば、すべて「善因善果」「悪因悪果」に導かれるのだ。ただ相手の側からみれば、その時、その時は「よい人」なのだが。
◆「よい子バンド」は、悪い心が悪い報いを招くことを教える道具なのだ。悪い行いはのび太(自分)に返ってくるという道理を教え、悪の心を封じ込めた。つまりのび太は、身をもって「因果応報」の道理を知ったのだ。これさえがあれば、世の中全て「よい子」に育つはずだ。
◆いつも思う。さすがドラえもん。侮れない。
大事なことも漫画で学ぶ輪橋山徒然話でした。
今日も深呼吸と合掌とオンニコニコで
◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。
◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。
◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。
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