写真家土門拳の作品には皆、圧倒的な存在感と迫力、そして、独自のリアリズムが流れる

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土門拳記念館

◆こんなご時世に、こっそり出かける場所があった。「土門拳記念館」。車で30分くらいのところにある。ここを訪れるには、今にも雨が降りそうな午後がいい。

                 土門拳記念館 HP

 紹介動画 

実物以上に実物

◆土門拳は写真家である。彼の作品には、圧倒的な存在感と迫力、そして、独自のリアリズムが流れる。

◆写真家は、「写真」と「実物」について次のように語っている。

実物がそこにあるから、実物をもう何度も見ているから、写真はいらないと言われる写真では情けない。実物がそこにあっても実物を何度見ていても、実物以上に実物であり、何度も見た以上に見せてくれる写真が、本物の写真と言うものである。

◆実物以上の実物が本物の写真なのである。本物を追究した写真家が土門拳なのである。

鬼が手伝った写真

◆デジタルカメラが普及してから、ピンボケと現像という言葉は消滅しつつある。そして、枚数の制限もなくなった。24撮りのフィルムと現像代で2000円以上したと思う。ちょっと前まで写真は、高級な趣味だった。1日に1000枚もの写真が撮れ、その出来栄えを即座にチェックする現在とは違う。昔は、一枚の写真を撮る時に、その完成形を頭に描き、光を調節し、計算し尽くして一枚を撮った。膨大な知識と経験が必要だった。おまけに、オートフォーカスがない時代である。

そして、写真家は語る。

いい写真と言うものは、写しただけではなくて、映ったのである。計算を踏み外したときにだけ、そういう写真ができる。僕はそれを、鬼が手伝った写真と言っている。

◆十分に準備をし、撮影する。その写真家の計算を超えた、それ以上のものが、映った写真が、「鬼の手による」いい写真だという。写真家は言葉も際立っていた。

私の土門拳 中宮寺 菩薩半跏像面相 

◆私が一番好きなのは「中宮寺 菩薩半跏像面相 (1943)」である。アルカイックスマイルをたたえる飛鳥時代の仏像である。右手を曲げて、その指先が頬の前にある。聖徳太子の母をモデルにして作られたと伝えられる仏像だ。

◆写真家は仏像の右手の方(左側)から撮影している。正面ではない。スケッチしてみるとわかるのだが絶妙である。好みもあるだろうが、実物以上の実物だと思う。ネットにたくさんの映像・画像があるので是非比べてみて欲しい。

◆去年、土門記念館にこの写真が展示されていた。やっと出会えたと思った。圧倒的だった。襖一枚よりも大きな写真である。しかし、土門拳の写真は、たとえ絵葉書サイズでも、古寺巡礼の愛蔵版の大きさでも、文庫本でも大きさは異なれど、それぞれがそれぞれで圧倒する。

⭐︎インスタの素敵なクラスの写真をみた。ロックグラスだと逆さにならないのだが、ワイングラスでは逆さになる。これも光のマジックだ。(2022/5/12

今日も深呼吸と合掌とオンニコニコで

◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。

 

 

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