「死ぬのは怖いよ」という問いに答える説学者が子どもに語る「いのち」

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「いのちの旅」

葉っぱのフレディ                                          読み聞かせ 動画

◆学校の図書室に、『葉っぱのフレディ-いのちの旅-』という絵本があった。一枚の葉っぱとして生まれたフレディのお話だ。

◆青々とした若い時期を経て、まさに生いっぱいに謳歌する夏を過ごし、秋には紅葉し、そして冬、枯れ葉となって人生を終える。その一年の移ろい中で、個々の存在意義や、死のとらえ方などを作者である哲学者レオ・バスカーリア博士がフレディと親友のダニエルを通して伝えている。

◆例えば、「自分の仕事や生きがい」「同じ葉なのにみんな違うわけ」「生きていてよかったのか」フレディの問いだ。まさに、「人生の疑問」の全ての答えがあるような「絵本」なのだ。

「ぼく、死ぬのがこわいよ」という問いに

◆そして、「ぼく、死ぬのがこわいよ」というフレディに親友のダニエルは答える。

まだ経験したことがないことは、こわいと思うものだ。でも考えてごらん。

世界は変化し続けているんだ。変化しないものはひとつもないんだよ。

春が来て夏になり秋になる。

葉っぱは緑から紅葉して散る。

変化するって自然なことなんだ。

きみは春が夏になるときこわかったかい?

緑から紅葉するとき、こわくなかったろう?

ぼくたちも変化し続けているんだ。

死ぬというのも、変わることの一つなのだよ。

◆大自然の設計図は寸分の狂いも無く、“いのち”を変化させ続けている。大自然の大きな力、それこそが“いのち”なのだとフレディーは優しく語る。そして、フレディは“いのち”は変化の連続であり、死も変わることだと受け入れていく。

◆やがて冬が終わり、また春が来て、葉っぱのフレディは土に還り、また新たな「いのちの旅」を始める。

いのちの形は めぐりめぐりて 尽きることなし

◆「無常」だ。「いのちの形は めぐりめぐりて 尽きることなし」「ただ 薪は灰となって後 さらに薪に帰らず 人のしぬるのちさらに生とならず」なのだ。それが、作者のいう「いのちの循環」だ。

◆自分はなぜこの世に生まれてきたのか、自分はこれからどうなっていくのか、「死ぬ」とはどういうことなのか、ということについて今を生きる我々を考えさせる絵本だ。是非。

最後に作者からのメッセージ

◆最後に作者からのメッセージを添える。

この絵本を死別の悲しみに直面した子どもたちと

死について適格な説明ができない大人たち

死と無縁のように青春を謳歌している若者たち

そして編集者バーバラ・スラックへ贈ります。

ぼくは一本の木であり

バーバラはこの十年間かけがえのない葉っぱでした

今日も深呼吸と合掌とオンニコニコと一筆付箋写経

深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」といつでも清々しく保つための術「付箋写経」の輪橋山徒然話でした。

 

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