多様性へを阻害するものが「偏見」だ。それを生み出すのが「ステレオタイプ」の「バイアス」。

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輪橋山徒然話 2023/11/5  「ステレオタイプバイアス」とは「固定観念・先入観」

◆多様性への気づきを阻害するものが「偏見」だ。それを生み出すのが「ステレオタイプ」の「バイアス」といわれるものだ。

◆「ステレオタイプ」のステレオは音響とは全く関係ない。一言でいうならば「固定観念・先入観」のことをいう。たとえば「性別役割分担」のようなことや「人種差別」などだ。他人をジェンダーや出身国、皮膚の色や職業について、これまでの経験や文化的背景にもとづいて判定するのだ。一人一人、一つ一つの事柄について吟味し、判断するのではない。

◆さて、世界は今、対立の時代にある。簡単に他国民を殺し、挙句の果てには全面戦争を選択する。そこに見えるのがステレオタイプの対立だ。そして、そこにはまるでステレオタイプを煽るような論調がある。

◆なぜなら、ステレオタイプを煽り、相手の非を訴え、敵を作ることは、国家に一時的な結束感を生み出すための最も容易な手段なのだ。しかし、長期的には共感の欠如と人間関係の断裂を必ず引き起してしまう。今、まさに国際社会で起こっていることはそういうことなのである。まるで「ステレオタイプ」の生み出した悲劇だ。

◆「ステレオタイプ」「固定観念・先入観」による「偏見」など自分にはないと考える人もいるかもしれない。しかし、そうではない。意識・無意識のうちにそのバイアスに囚われてしまうのが人間なのだ。

◆たとえば、日本は長い間、単一民族国家という誇りがあった。複雑な言語を操り、独特な文化を持ち、世界に注目された。しかし、同時にこの国では、同質性が強く求められ、異なる文化や考えを持つ人々への受容度が低い。令和の時代になってもその国民性を、払拭できないでいる。その証拠に、これだけ人口減少が叫ばれても、他民族を受け入れる気配も度量も感じられないではないか。

◆多様性への気づきを阻害するものが「偏見」だ。その「ステレオタイプ」は無意識のうちにバイアスとなっていることに気が付かなければ、結局のところ多様性・ダイバーシティはいつまでたっても絵に描いた餅だ。

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