好きな仕事を「オタクごと」として楽しむ人は、実は努力さえも極楽化している。いわば人生の達人だ。

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輪橋山徒然話 2023/11/11「努力の娯楽化2023/11/11「努力の娯楽化」

◆「オタクを武器にいきていく 吉田尚記 河出書房」に、経済学者の楠木建さんの「努力の娯楽化」が紹介されていた。

◆「努力の極楽化」は、「好きこそものの上手なれ」ということだ。本当に好きなことをしているときには、努力しているっていうことが娯楽で、もちろん失敗もまた楽しくになっていく。それが繰り返していくことが、上達の近道だというのだ。

◆楠木建さんは付け加える。

◆好きなものは努力を努力だと本人が捉えていないんですよね。「これはもっと面白くならないかな」「もっと上手にならないか?」「もっと理解してもらうようにすればどうすればいいんだろう?」と、娯楽化して考えているんですね。すると、ますます磨きがかかって得意になり、努力がまた良い方向に回転して歯車がうまく回っていく…。

◆「努力を努力だと思っている時点で、好きでやってるやつには勝てないよ」と野球のイチローさんも同じようなことを。言っていたがまさにその通りだ。

◆かの、大谷選手もしかりだ。だから、あの二刀流への志も厳しいトレーニングも同様なのだ。側から見れば、途轍もない夢であり、厳しいトレーニングに見えるのだが、実のところ大谷選手にとっては、「オタクごとまで高めた、努力そのものが極楽化されたもの」なのである。

◆大谷翔平選手の偉大なところは、そこにありそうただ。イチローさんのいう「好きでやってるやつには勝てないよ」状態なのである。

◆我々が大谷選手の「睡眠が大事」、そこだけを真似をして「早寝」しても「太谷選手」にはなれないのだ。一日の努力の極楽化を締めくくる睡眠が、その日のゲームクリア、コンプリートの方策」なのだから。

◆今日は将棋界最高峰のタイトル「竜王戦」3連覇し、8冠の藤井聡太名人もそうだろう。
将棋漬けの日々が「極楽」なのである。負けることも「極楽」なのである。

◆「Z世代」といわれる若者は「意味をイノベーション」に挑戦し努力を極楽化し、今までありえないといわれることへ「オタクごと」として楽しみ、新しい扉を開いた世代なのだと思う。「Z世代」とは、ある意味、生きる達人なのである。

◆さて我々はどうであろうか。「努力の極楽化」には時間や年代は関係ないのだ。「好きなこと」「やりたいこと」さえ見つけることができれば、まだまだ時間は残されているし、経験も積んできた自分がいるではないか。

◆「今からでは遅い」という時間軸を改めればよいと思う。「今から、今でこそ」だ。そして「人と比べない」「周りを気にしないこと」こと。そのことの愚かさには十分気がついたはずだ。

本人は無理してないし、頑張ってもいない、努力の極楽化を目指そうではないか。

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