容姿が嫌われる「ムカデ」だが、ロボットという形で人類に生き抜く智慧を授けている。

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生き物の生き方に学ぶ

「気持ち悪い」と、理不尽な扱いを受ける「ムカデ」   生き物に学ぶ  

◆「ムカデ」は人気のドラゴンにも似たフォルムでありながら、「気持ち悪い」と、理不尽な扱いを受けている。

◆「ムカデ」は毒も持つが、自分から人間を襲うことはない。それに、夜行性なので、もしも、家の中にいたとしても、めったに出会うことはない。「ムカデ」の方で上手に棲み分けてくれているはずだ。

◆「ムカデ」は捕食性の生き物である。嫌われ者のゴキブリ・蜘蛛・ミミズを食べる。

特にゴキブリが大の好物で「天敵」となっている。本来は森にいる「ムカデ」が家にいたとしたら、餌のゴキブリがいることになる。「ムカデ」を呼び込むほどなので、そちらもケアも必要がある。

「ムカデ」の子育て

◆特筆すべきは、「ムカデ」の子育てが見事なことだ。

◆母ムカデは、背中の上に産み出された25~50個の卵を、抱きかかえて保護する。卵の位置を変えたり、清潔に保ったりする。そして、ほぼ全てが孵化する。そして、このあと1,2ヶ月子どもが巣立つまで世話を続ける。

◆しかし、孵化した後が過酷である。無事に生まれた子ムカデは、母ムカデのお腹の下に移動し、餌が目前に現れるまで、何日も待ち続けなければならない。

◆時には、「目前に現れる餌」は、争いに敗れた兄弟の身体だったりする。このような試練に耐え、大きくなった「ムカデ」だけが親元を巣立っていくことができる。その割合は高いという。そのため、子ムカデが一斉に移動する時、『ムカデの大量発生』というかたちで目撃されることがある。このように、「ムカデ」の子育てが見事なのだ。

◆それでも生後1年以内の「ムカデ」は、環境の変化や外敵に弱く、ここで生き残るのは僅かだそうだ。捕食できず、動きが鈍り、弱った「ムカデ」は、アリに襲われる。厳しい自然のあり様だ。

「ムカデ」の能力

◆厳しい自然界で生き抜く「ムカデ」。体長5cmほどなら生後2年、10cm前後なら3年を経過した親ムカデだ。さらに15cmなら5年以上、中には体長20cm以上になるムカデもいるそうだ。

◆運動会の人気種目である百足競争。息を合わせないと1Mも進まない。自然界の「ムカデ」はたくさんの足を上手に操り、障害物を避け、目を離すと見失ってしまうほどのスピードで動く。隙間に入り、壁を登り、無敵である。

◆その動きは、あたりの様子と自らを俯瞰し、判断して動いているように見える。こういった「ムカデ」の運動能力は、すでに惑星探査や災害救助などを行うロボットにも応用されているという。

まとめ

◆容姿のことで、理不尽に嫌われる「ムカデ」。その独特な容姿がロボットという形で人類に生き抜く智慧を授けている。侮れないのだ。なぜなら彼ら節足動物は、海から陸にもっともはやく上がり、生活の範囲を広げ、何億年も繁栄する方法を知っているのだから。

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