心に芽生えた悪しき種・疑心を清々しく「受け流してやる」最強のおまじない

Mountain climbing in pure winter conditions.おまじない
Mountain climbing in pure winter conditions.

曽祖母のおまじない

◆今日の輪橋山徒然話は、私には、鶴のように痩せていて、背が高く、腰も曲がらず、77歳まで長生きした母方曽祖母がいた。もうとうに50回忌も過ぎた。私は、そのおまじないに今でも守られている。

疑心の念

◆疑心暗鬼。「疑心、暗鬼を生ず」の略。疑心が起こると、ありもしない鬼の姿が見えるように、何でもない事まで恐ろしくなること。妄想にとらわれるほど強く疑うことである。疑心の念を継いだら、負の感情の連鎖の奴隷になってしまうのだ。シェークスピアが教えるではないか、かの三大悲劇「リア王」であり、それを映画にした黒澤明監督の「乱」である。

◆「疑心、暗鬼を生ず」、「心が囚われ」、「絡みとられる」のは、三毒に絡め取られた人の心の隙から生まれた弱さに原因がある。この弱い心で、「疑心の念」に「対峙」することなどそもそも無理である。

「対峙」と「執着」

◆「対峙」するとは、「山などが向かい合う意味」と、「対立するもの同士がにらみあったままじっと動かずにいること」という意味がある。この場合は、にらみあったまま「疑いの心をどこまでも掘り下げる」ことである。しかし、「どこまでも、どこまでも掘り下げようとすること」がもう、不安と猜疑心でいっぱいの、「心が囚われ、絡みとられて」いる状態である。遂には身を滅ぼす「リア王」と同じである。執着である。

◆たからこそ、「心が囚われ、絡みとらないよう」に「心を保ちきろうと闘う」のではなく、「心を切り替えること」「ひとまず置いておく」ことが大事なのである。「疑心」を清々しく上手に「受け流してやる」のだ。そのために日頃、「疑心」貯めず心の整理をする方法を修め、鍛えておかねばならない。

羯諦(ぎゃてい) 羯諦(ぎゃてい) 真言を唱える

◆あなたは「疑心」貯めず、清々しく上手に「受け流してやる」方法をお持ちだろうか。

◆私が子どもの頃曽祖母に教えてもらったのは「羯諦(ぎゃてい) 羯諦(ぎゃてい) 波羅羯諦(はらぎゃてい) 波羅僧羯諦(はらそうぎゃてい)菩提薩婆訶(ぼじそわか) 般若心経」である。

◆あの般若心経の終わりの「羯諦 羯諦」である。意味は、「智慧よ、智慧よ、完全なる智慧よ、完成された完全なる智慧よ、悟りよ、幸あれ」である。これを呪文のように、心をザワザワ落ち着かず不吉な時、誰かが暗鬼になっている時、理由がわからず何故か不安な時、唱えるとよいと曽祖母は私に教えた。人の悪口を言いそうになったら「羯諦 羯諦」。つまり、自分のザワザワに「羯諦 羯諦」だ。今日は一日試してみるとよい。

   怒るな怒る「羯諦 羯諦」

   恐(いか)るな恐るな「羯諦 羯諦」

ここは心機一転「羯諦 羯諦」

深呼吸して「羯諦 羯諦」

立ち止まって「羯諦 羯諦」

誰かが暗鬼に取り憑かれているような時も

◆そして、この「羯諦 羯諦」は、「誰かが暗鬼に取り憑かれているような時」や興奮した相手の心をも落ち着かせる効果は抜群の真言である。

◆こんなことがあった。昔、むかしの若い頃、不登校は狐に憑かれたのだと言われていた頃(お稲荷さまに、酒一升と油揚を供え、お願いしにいくとよいとされていた頃)、高学年女子が「コックリさん」に取り憑かれたので大変だと職員室に助けを求められたことがある。そんなとき、その子を助けてくれたのがこの真言だったし、三階の踊り場から喧嘩して「飛び降りて死んでやる」とパニックになった高学年男子を落ち着かせてくれたのもこの真言だ

今日も深呼吸と合掌とオンニコニコと一筆付箋写経

深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」といつでも清々しく保つための術「付箋写経」の輪橋山徒然話でした。

 

コメント