朝学校の見回りをしていたら男子生徒が、 教室内に水をまいていました。 あなたはどうしますか。

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輪橋山徒然話 2023/12/1「叱るのは不正解」

◆問題
あなたは中学校の教師です。

もちろん、「何をやってるんだ」と叱るのは不正解だ。

※2019 kadokawa AI時代対応 大人の知的習慣 齋藤孝 著 -複合力こそが究極の効率化である- より

◆筆者の齋藤孝先生は大学の先生だ。そしてこの問題は、教員志望の大学生の課題だろう。課題のねらいは教師の「状況判断能力を鍛える」ためだそうだ。

◆この「問題」は「何をやってるんだ」と叱るのは「不正解」から問いが始まるところがすごい。なぜなら、この感覚は、いつまでたっても学校で一般化されていない感覚だ。なぜなら、学校そのものが監視側と監視される者に別れた監視社会だからだ。つまり、学校は監視・管理しないと成り立たないと思っているからだ。

◆そして、学校はいうだろう。少なくとも「怒る・怒鳴る」はダメでも「叱る」のは不正解ではなかろうと。しかし、現実には「何をやってるんだ」と叱り、対立し、結局は家庭まで巻き込み、子どもの問題は何一つ解決しない。やがて学校の荒れにつながる。これが現状だ。

◆さて、実際にはどのような回答がなされたのであろうか。

◆学生は、「教室で水をまくというあまりにも非日常的な光景」と「その理由」も含めてどう対処すべきかを考えストーリーを作って一人ずつ発表したそうだ。

◆その中でベストだった回答は、普通通りに「おはよう」の挨拶をすること。不可思議な状況が目の前で起こっていても、それを咎めるのではなく朝の挨拶から入ることで、相手の生徒も「おはようございます」と落ち着きを取りもどす。生徒だけではなく、先生も落ち着く一言だ。なるほど、これが「状況判断能力を鍛える」ということだと思った。

◆その上で「どうしたのと聞く」のだ。相手の特異な行動にパニックにならないこと。もしも、咎めることから入れば、お互いに興奮してとんでもないことに発展することは想像できる。

◆さて、この話には後日談が紹介されていた。まさに、教え子で教師になり、同じ状況に置かれたというのだ。 12-2に続く なぜ、教室に水を撒くのだろう…

AI時代対応 大人の知的習慣 齋藤孝 著 -複合力こそが究極の効率化である-

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