浅い呼吸から、深呼吸することで心が落ち着きを取り戻していく。「心のいくところへ呼吸は従う」の意味だ。

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心のいくところに呼吸は従う

◆肝臓も腎臓も心臓も自分の思い通りには動かすことはできない。内臓は車の自動運転のようにコントロールされている。それの生命維持は、無意識のうちに行われている。

◆そのような人間の体の働きの中で、唯一自分でコントロールすることができるものがある。それが、「呼吸」だ。

◆ヨガには「心のいくところへ呼吸は従う」ということばがあるそうだ。坐禅でも同様であるのだが、浅い呼吸から、深い呼吸へと自らを導いていくことで、「心を調えていくこと」を教えていることばだ。

◆そもそも、浅い呼吸とはどのような呼吸なのであろうか。

◆浅い呼吸のチェックリストがある。

□ 口で呼吸していることが多い
□ 気づくと歯を食いしばっている
□ ほおぼねを押すと痛みを感じる
□ 耳の下のくぼみを押すと痛みを感じる
□ 普通に立つと曲尾から見たときに腕が体より後ろにある
□ 気づくと猫背になっている
□ 8秒間息を吐き続けられない
□ 1分間の呼吸数が20回以上だ

さて、どうだろう。一つでもあてはまったら要注意だそうだ。

◆浅い呼吸とは、肩や胸だけで行っている呼吸だ。浅い呼吸だと、肺の一部にしか酸素を届けることができない。すると、血液中の酸素が不足する。酸素不足で最もそのダメージが大きいのが脳だ。 普通の筋肉細胞を1とすると、なんと脳の神経細胞はその20倍の酸素が必要になるからだ。浅い呼吸の原因はストレス、緊張、不安。心理的なことが大きい。

◆浅い呼吸の改善は簡単だ。深呼吸すればよい。深く息を吐き、ゆっくりと息を吸うだけのことだ。これを繰り返し、意識することで自然に、自らの呼吸が大きく深くなっていく。今まで、浅く、はやかった呼吸が深く、ゆっくりと変わっていく。このことを呼吸が調(ととの)っていくという。興奮して、浅くなっていた呼吸もストレスで緊張した呼吸もゆったりとした呼吸へと導いていくのだ。同時に心も落ち着きを取り戻しているはずだ。「心のいくところへ呼吸は従う」のだ。

◆やり方である。

◆まず、鼻から大きく空気を吸い込む。次に、口から吐き出す。肺で呼吸をするのではなく、腹式呼吸を意識する。数回おこなってみる。この時、口から吐くときに少し口をすぼめて身体の奥から方から空気を出すようにするとよい。さすれば、自然に呼吸が深くなっていく。自然に変わっていく自らの呼吸を味わっていくのだ。この時、背筋もまっすぐに伸びていれば合格だ。

◆「心に眼をむければ」浅い呼吸の原因、例えば怒りに満ちた感情も、不安に苛まれていた心とも無縁の状態に近づいていくのだ。

◆「深呼吸」が「それを言っちゃあおしまいよ」のその一言を飲み込ませ、その愚かさにも気がつかせるはずだ。

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