行き詰まりを感じる時は、ダンゴムシの「交替性転向反応」に学びいつもと違う選択をしよう。

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ダンゴムシと「一寸の差異も一里の違い」

◆ダンゴムシ、その小さな存在は、私たち人間に多くを教えてくれる。草むらや落ち葉の下でひっそりと暮らす彼らは、見た目は虫のようだが、実はエビやカニの仲間で、足は14本もある。枯れ葉を食べ、土を肥やす彼らは、森林保全や有機農業にとってなくてはならない存在である。

◆ダンゴムシは、孫に言わせれば「超かっこいい」そうだ。その身を守るために体を球状に丸める能力がロボットのようだという。

◆そして、彼らにはという、迷路の壁などで障害物にぶつかった際に交互の方向へ進路を変える驚異の能力がある。もし迷路で「右右右右」や「左左左左」といった同じ選択を続けると、結局は出発点に戻ってしまうことになることを知っているかのようだ。

◆「交替性転向反応」は日々の生活で行き詰まりを感じる時、いつもとは違う選択をすることで、新たな道が開けることを教えている。これとは逆に、同じ思考パターンや行動を続けていると、全く進歩が見られないことを意味する。

◆「堂々巡り」と呼ばれるこの状況は、ダンゴムシでさえ避ける行動パターンであり、私たち人間にとっても避けるべきものである。

◆「一寸の差異も一里の違い」という言葉がある。これは、 小さな違い(一寸の差異))が 「
大きな影響」(一里の違い)をもたらすことを示しており、ダンゴムシの行動と通じるものがある。わずかな気づきやそれに伴う方向転換が、その後の人生においても大きな変化を生むということだ。

◆新たな選択や考え方ができない、「堂々巡り」の原因は、心が凝り固まっているところにあるのだ。それを避けるには、常に心を柔らかく保つ必要がある。それを禅語では「柔軟心(にゅうなんしん)」という。

◆「堂々巡り」の日常、先入観や固定観念から心を解き放ち、自由になるには「柔軟心」を習慣にすることが大切だ。例えば日常生活でも、いつもと違う道を選んでみること、違う店に寄ること、きっとそこには新しい景色や感覚、出会いがあるだろう。いつものラーメン屋の隣のカレー屋、そんな発想だ。

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