認知症とは、メタ認知力の衰えであり、「瞑想」をすることで改善へのアプローチができる。

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瞑想のすすめ

「客観視する能力」が衰えとメタ認知

◆このコロナ禍で制限の多い生活で、老化現象がすすんだり、急に認知症の症状が強くなったりする方もいる。子どものような言動の原因は自分を「客観視する能力」が衰えている結果なのかもしれない。

◆子どもでも、大人でも、お年寄りでも、頑固なさやこだわり、強い思い込み、平気で感情に任せた行動を取ったりする人がいる。その方々は徐々にコミュニケーションが苦手になり、相手の行動や質問の意図を汲み取ることが苦手になってしまう。そして、対人関係において、適切な協働ができずに相手の信頼を失ってますます孤立する。

◆平たく言えば、自分の長所や短所さえもわからなくなっている。つまり、自分自身を客観的に認知する能力が不十分、未熟、失われているのだ。このような、自分自身を客観視できないことをメタ認知が低くなっていう。

◆メタ認知が低くなると、「協調性を低くなる」「感情がコントロールできない」「話に説得力がない」などの症状がより顕著になる。

「メタ認知」へのアプローチ

◆この心の課題である「メタ認知」へのアプローチは、「身体」からのアプローチが有効なのである。その方法の一つに「瞑想」がある。ここでいう「瞑想」とは、「マインドフルネスのトレーニング方法」の一つである。

◆坐禅とも通じるところはあるこの「瞑想」は、体の軸を真っ直ぐにして、呼吸に集中することからスタートする。「瞑想」の流れは、「調身」「調息」「調心」である。

◆まず、「調身」とは腰骨を伸ばし、上半身の力を抜くことだ。目は半眼にする。

◆次は「調息」だ。これは息を整えることだ。「鼻からゆっくり吸って、鼻からゆっくり吐く」ことだ。深く呼吸をすることに意識を向ける。深い呼吸がリラックスを生む。慣れれば数息観などに取り組むと良い。

数息観とは、一呼吸を1として、1~10まで数えながら深呼吸をする。この時10まで数えたら1に戻る。10までいったら1に戻るようにするのがポイントだ。徐々に呼吸に集中できるようになってくる。

心の変化

◆「調身」「調息」と丁寧に自分の体にアプローチしていくと「心に変化」が生まれる。心が整ってくくるのだ。これを「調心」という。「調身」「調息」に意識を集中し、「調心」が出来上がってくると、心拍や風の音、太陽の光や温度、大きな時の流れや自然、一体感も経験できるだろう。ただしそう簡単ではないが。

◆怒りの心の呼吸は「浅い呼吸」であり、「落ち着いている時の呼吸」は深くなっていることも理解できるだろう。呼吸を意識することで、「心もち」も全然違ったものになるはずだ。深い呼吸の中で、「なんでこんなことで怒っていたのだろう」「なんで気がつかなかったのだろう」とメタ認知という客観性を取り戻していくことになるはずだ。

◆これが、メタ認知回復へのアプローチの簡単な流れである。入口は広く、内容は深いのがヨガの瞑想や坐禅である。よい先生や仲間を見つけて体験してみることをおすすめしたい。写真は、11月の寺ヨガから。坐禅入門曹洞宗 動画

今日も深呼吸と合掌とオンニコニコで

◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。

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