4歳から9歳の子どもが対象の図鑑だというが、大人にも十分、いや十二分に通用する。

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輪橋山徒然話 2023/10/25 「感情と友だちに」

◆今、児童書はおもしろい。今朝は「こころキャラ図鑑」

◆4歳から9歳の子どもが対象の図鑑だというが、大人にも十分、いや十二分に通用する。
例えば「さびしい」は「サビシテタケ」というキャラだ。

◆こころキャラクター19番「さびしい」
わたしの名前は「サビシテタケ」

ひとりぼっちで心細くなったとき
くらいところから、
しずかにニョキっと生えてくる
むねにポッカリあなが
あいたようなかんじがして
ためいきが出たり
なみだが出たりするんだ。
それは、「サビシイタケ」が心の中で
「だれかここに来て」
「そばにいて」と
さけんでいるからだよ

◆「サビシテタケ」のタークサイドと対処法

「サビシテタケ」をかくして、元気なふりをするのはよくない。
そうすると「サビシテタケ」が増えちゃうときもあるよ。
-略-
早く、誰かにさびしい気持ちを聞いてもらおう。
話すだけでさびしい気持ちはやわらぐよ

◆イラストは膝をかかえて涙ぐむ「しいたけ」だ。

◆「感情」と友だちになろう!こころキャラ図鑑”は、人の心を推しはかる能力が複雑になってくる年齢4歳から9歳の子どもが対象の図鑑だ。たとえば、「寂しさ」は「サビシテタケ」「恐れは」は「オソレーダー」、「絶望」は「ゼツボウズ」のように感情を全部で28のキャラクターに仕立てあげ、その気持ちと上手な付き合い方が書いてある。

◆感情には「プラス」のもの「マイナス」のものがある。「プラスの感情」にも「マイナス」の面がある。この図鑑は「マイナス」の部分を否定しない。その気持ちがあることを受け入れて上手に付き合う事を教えている。

◆たとえは、やけくその「ヤケクサ」。ものに当たり散らしたり、わんわん泣いたり、やけ食いしたりするので超ネガティブキャラという設定なのだが、「当たってくだけろ」の気持ちでぶつかっていくと良い結果が生まれることもあると教えていたりする。「マイナス」を全否定するとその気持ちの人や自分を「全否定」することになる。そうではなく、「マイナス」の中に「プラス」を見つける態度、眼こそが大事なのだ

◆何より、自分と同じように、友だちにも、お父さんにも、先生にも、勿論お母さんにも「気持ち」があり、「こころ」があることに気が付くことは大きな成長でもあると思う。

◆国語か道徳か…この本を使って授業したら楽しいだろうなぁ。

こころキャラ図鑑 – 2020/10/9
池谷 裕二 (監修), クリハラ タカシ (イラスト)
西東社

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