500年後起こること。日本人全員の名字が「鈴木」でも「阿部」でもなく「佐藤」姓だけになる話。

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輪橋山徒然話「日本人みんなが佐藤さんになる日」 2024-5-28

◆はじめはエイプリルフールの演出かと思った。それほどにこのニュースは衝撃的だった。なんと500年後、2531年には日本人全員の名字が「鈴木」でも「阿部」でもなく「佐藤」姓になるというのだ。(東北大学の吉田浩教授の試算)

◆現在、日本で一番多い名字「佐藤」は、190万人、国民全体のおよそ1.5%程だ。これがたったの500年で100%、国民全部が佐藤姓になってしまうとは何とも不思議なお話ではないか。

◆その計算方法は、2022年から 2023年の佐藤姓の伸びが「0.0083%」であることを基準にしている。

◆つまり、今後も1.0083 の伸びで日本人口に占める佐藤姓の比率が伸びると仮定し、複利計算の様に今後 1000年分シミュレーションして計算し、佐藤姓が100%となる年が2531年なのだ。

◆さて、「佐藤」姓のルーツは11世紀ごろ。そこからスタートして1500年後の2531年に全て「佐藤」姓が日本を埋め尽くすのだ。その理由は、メジャーな佐藤姓と婚姻するケースが多くなり、長い時間を経て佐藤姓に吸収されていくという仕組みなのだ。

◆そもそも日本における「姓」は新しい土地に移るとその地名を名乗ったり、分家すると姓を変えたりするようなことが広く行われてきた。姓の種類は13000種もある。実に多種多様である。しかし、現実には明治維新後は姓を新設する機会が減り、減少してきている。

◆また、我が国は、世界で唯一夫婦が同じ名字にすると法律 (「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する。」民法第 750 条の規定)に定められている。つまり、結婚や死亡によって、名字そのものの種類が減っていくのだ。

◆一見全員が「佐藤姓」は遠い未来のようであるが、現実には住人のほとんどが同一の姓である集落は珍しくはないことに気が付く。つまり、総数が少ないほど多様性は失われていくのだ。

◆この計算は「選択的夫婦別姓」を考えていくプロジェクトの一環だそうだ。「あなたの名字がなくなるかもしれない」と自分ごととして考えてもらえればという問題提起だ。

◆いや、待てよ。総数が少ないほど多様性は失われていくということであれば2531年の日本の人口はいかほどなのであろうか。

◆同様の計算をしていくと、2531年の日本の人口はなんと31万人と推定されるそうだ。つまり、1億以上いる人口が0.31%まで減ることになるのだ。

◆この数値から言えば最後に残った人たちの姓が「佐藤さん」なのだ。名字を心配している場合ではない。国がなくなるではないか…

今日もニコニコ「お互いさま」の心で清々しい1日を。

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