残念ながら「スラムダンク」の「THE FIRST」は第一章という意味ではない。

スラムダンクアニメに学ぶ
スラムダンク

「THE FIRST SLAM DUNK」

◆広い世代に人気のスラムダンクがとうとう令和の時代に蘇った。待ってましただ。

                          スラムダンク予告

はじめに「SLAM DUNK」とは

◆60過ぎたおじいちゃんでも、桜木花道、流川楓に三井寿、宮城リョータ、仙道等々次々と名前が出てくる「バスケットボール」を題材にした少年ジャンプの劇画だ。

◆スラムダンクは、連載終了から26年もなるという。昔は本も買ったし、テレビも見た。コミックはもう手元にないが、丁度「大人買い」ができるようになったころ結構読んだ。

◆そして、突然の連載終了のような終わり方だった。それでも、いつかは続編がスタートするだろうという淡い希望だけがいつまでも続いた。そのうち、子どもたちが読み出した。誰でもハマるスラムダンク。そして、ようやく訪れたのが今回の映画化だ。

◆幅広い年齢に支持されている。この「SLAM DUNK」をお正月には1巻から全巻見直したと真面目な顔をして話す人が1人、2人ではなかった。どうして、40近いママ・パパが今頃「スラムダンク」なのかと思っていたのだが…。何週も興行成績第1位の映画になっていたと聞いて、腑に落ちた。ならば観に行かねばということになった。

◆「ネタバレ」がないように「THE FIRST SLAM DUNK」の感想を綴ってみたい。それでも予告版が流れている程度に触れることはご容赦願いたいし、それよりも、是非、是非ご覧になって欲しい。世代を超えて楽しめるスラムダンクは健在だった。絶対オススメだ。

「THE FIRST」の意味

◆さて、映画の題名は「THE FIRST SLAM DUNK」だ。私は、初めからこの題名の「THE FIRST」に引っかかっていた。「THE SECOND」(続編)があるのか???

◆ところが、この「THE FIRST」にはもう一つの大事な意味があるようだ。

◆それは、「P0INT GUARD (ポイントガード)」という守備位置が「THE FIRST」という位置なのだ。それを踏まえれば、今回の「スラムダンク」は、「THE FIRST」の「SLAM DUNK」という意味になるのだ。野球のアナウンスで言えば「1番 ポイントガード 宮城リョータくん」なのである。

◆予告編にもあったように、今回の映画はポイントガードの宮城リョータに焦点を当てたスラムダンク。そういう意味での「THE FIRST SLAM DUNK」なのだ。

愛される「スラムダンク」の真骨頂

◆宮城リョータは高校2年生。身長は168センチのスピードスターだ。映画の舞台は、原作最終回の山王高校とのインターハイの試合。物語は宮城リョータのさまざまなエピソード(生い立ち)とともに、進行していく。その家族のエピソードは原作で触れられていないものばかり、ずいぶん泣いた(年と共に涙腺がやばい)。それから、盟友三井寿との「縁」についても丁寧に描かれていてうれしかった。

◆試合相手は、高校最強のチーム「山王」である。この試合の中で、宮城リョータはいくつもの試練に見舞われ、自らを奮い立たせ、何段階もの成長を遂げる。宮城リョータだけではない。敵も味方もそれぞれが成長する。

◆「スラムダンク」とは、挫折再挑戦、成長の物語なのである。「スラムダンク」の真骨頂はそこにあるのだと改めて認識した。

映像効果・音声効果と無音の中での一体感

◆昔の真四角の映像が、長方形の画面に切り替わり、CGを使うことでこんなにリアルな映像になるのかと思うと、もはや実写をも超えている。全く別次元、紙ベースが最新のCGで、もう一つ新しいジャンルが生まれたかのような衝撃だった。アップのコマ割りの主人公と連動して、敵も味方も観客も全てがリアルに動くのだ。その動きもスローだったり、ストップモーション、ラフ画だったり、俯瞰だったり、自由自在だ。

◆全編に流れる床にぶつかるボール音。忘れてはならないのは「音」である。「みっちゃん」の恍惚しした表情とゴールの真上からスパっと落ちるあの音。三井寿のスリーポイントシュート。このシュート何度もあった。その度「スパっ」。気持ちよかった。

◆体をぶつけ、軋む音に加えて「効果的な無音」。復活桜木花道のお約束「左手は添えるだけ」のゆっくり放ったシュートもそうだ。画面に合わせて、「左手は…」と隣の家人の声も、一緒に見ていた人たちお客さんの声も聞こえたような一瞬だった。「シビれた」。

お約束のシーン

◆桜木花道もお約束が楽しかった。彼のジャンプは滞空時間が長い。そして、もう一度飛ぶ速さ。観客への抜群の「アジテーション」。赤城への「カンチョウ」等々がも忘れていなかった。

◆26年以上前ということでちらりと見えたテレビは箱型だった。しかし選手のファッションは不思議なほどおしゃれだった。赤髪ツーブロックバッシュもよかった。

おわりに

◆最近は紙芝居が動くような昔の映像がネットで見ることが簡単にできる。しかし、今のアニメのような躍動感は期待できない。あるのは、懐かしさだけだが味がある。しかし、お話・エピソードは俊逸では何度見ても、金太郎飴のようにどこを見てもおもしろい。

◆今後も是非スポーツアニメをCGで蘇らせて欲しい。もはや実写ではだめなのである。実写は既に超えられている

今日も深呼吸と合掌とオンニコニコで

◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。

コメント