「ブラジルでの蝶の羽ばたきとテキサスでトルネード」
今日の輪橋山徒然話は、どのような些細なことでも、全ての結果は原因があってからのこと。そこには、人間の可能性が隠されているということ。
「スマホを落としただけなのに…」
◆「たった一つの過ちで、あなたの人生が晒される」「スマホを落としただけなのに…」スリラー映画のキャッチだ。
◆この映画は、一つの些細なこと(伏線)をきっかけにして、さまざまな要素が絡み合い、 順風だった主演の北川景子さんの人生が、坂道を転がるように変わっていく。そして、最後の最後に予想もしていなかった大きな出来事に至る。まさしく因果応報の世界観だ。
◆この世界観、些細なこと(伏線)をきっかけにすることからバタフライ効果ともいえる。
「バタフライ効果とは」
◆バタフライ効果とは、気象学者エドワード・ローレンツの『ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか』(1972年)に由来している。
◆「テキサスでトルネードまで」のストーリーは、次の通りだという。
◆ブラジルで一羽の蝶が羽ばたく。
→小鹿がその様子に興味を持ち、何度も飛び跳ねる。
→ライオンがその様子に気づき、小鹿を狙い近づいていく。
→ライオンに気づいた鹿の群れが逃げ惑う。
→それが大きな風を起こす。
→海に向かった風が上昇気流をつくる。
→竜巻が発生する。 (参考Its工房株式会社のHP・ブログより)
「蝶は世界中で毎日羽ばたきしているが」という反論へ
◆バタフライ効果は、このように非常に些細で一見取るに足らないことスタートにして、様々な出来事を引き起こし、徐々に大きな出来事に変化していくことをいう。しかし、あなたは、疑問に思はないだろうか。蝶は世界中で毎日羽ばたきしているでしょうにと…。
◆もう少しこの効果の背景を調べてみると納得する。次のとおりなのだ。
◆気象の予報は大変複雑だ。実際には、気流や海流のような流動体から、そよ風から竜巻の発生に至るまで計算することはできる。しかし、コンピュータの発達していない時代には、この予報は、手計算では非常に困難だった。
◆1961年のある日、先ほどのエドワード・ローレンツは、コンピュータの故障に見舞われた。その結果、簡素化気象システムのシミュレーションにおいて、同じ数式に同じ数を導入しても、2つの異なる予報が導き出されてしまうという事態になった。
◆そこで二つの式を入念に調べたところ、入力されたていた値が、「0.506127」と端数を切り捨てて「0.506」と入力したことが原因だったことが判明する。差はわずか、「0.000127」だ。
◆しかし、その端数が生み出す2つのシミュレーションの差異は4日ごとに倍増した。そして、1か月後には全く別のもの、テキサスでトルネードに変貌したのだ。エドワード・ローレンツは、その「0.000127」をブラジルの蝶のはばたきに喩えたのだ。
我々が学ぶことは
◆つまり、複雑なシミュレーションの中では、場合によって初期の些末な変化が、時間の経過とともに大きな変化に繋がる可能性があるということなのだ。
◆さて、このことから、我々が学ぶことは何だろう。
◆縁と縁が絡み合うこの世は複雑である。たての糸もよこの糸も絡み合い、一見手も足も出ないような状況にあるように見える。しかし複雑であるからこそ、逆にひとりひとりの「蝶の羽ばたき」が、社会に何の影響も与えないと言えないのだ。
◆つまり、バタフライ効果は私たちの一人ひとりの可能性を教えている。例えば、あなたの投ずる一票が選挙結果に反映されたり、今日からスタートした試みが今後の人生を大きく変えたりすることを否定できないということなのだ。
参考 バタフライ効果が生まれた背景 SF要素を除外した「バタフライ・エフェクト」の科学的な事実(logmiBiZ
今日も深呼吸と合掌とオンニコニコで
◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。
◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。
◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。
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