憧れるのやめましょう。
◆「心理的な限界」の呪縛を解いた「今日1日憧れるのやめましょう」ということばについて考える。
「心理的な限界」とは
◆本日も蚤の調教実験で明らかになった「心理的な限界」の続きだ。「心理的な限界」と似たような意味を持つ言葉に「マインドコントロール」とか「集団圧力」「場の空気」とかある。
◆実際にその状況の中にいると気がつかない、いや、気がつかないからそのままの状態でいられるのだ。まさに跳ぶことを忘れた調教された蚤だ。その状況がフタをあけられても、ビンの大きさの中に固まっている「蚤の調教」の映像の通りだといたら恐ろしい。
https://www.youtube.com/watch?v=GlpjA-QgmQM
※まだ、ご覧になっていない方は1分間の動画です。一見の価値はあります。
解除の原理
◆さて、心理的な限界の解除の原理は、仲間の力だった。つまり、正常な仲間の中に蚤を戻してやるのだ。そうすると、跳べなくなった蚤に本来持っていた高く跳ぶ能力がもどってくるのだという。心理的限界が外れるのだ。つまり、マインドコントロールが書き換えられるのだ。
日米野球の「心理的な限界」
◆さて、先日のWBCの決勝は素晴らしいゲームだった。昔は、秋になると日米野球なるものがあり、メジャーの選手が来日して試合をしたものだ。大抵はそのパワーに圧倒され、大差で負けたような記憶がある。通用したのはロッテの故村田兆治投手のフォークボールぐらいだった。
◆WBCの決勝が始まるまで、昭和生まれの我々はやはりメジャーは格が違うと思い込んでいた。まさに、ビンに入れられフタをされた状態だ。きっと、令和の選手もそうだろう。体格が違う。年棒も違う。日米野球の「心理的な限界」の呪縛だ。
心理的限界を解除と令和の大スター
◆しかし、言葉で仲間を鼓舞し、見事にこの心理的限界を解除した令和のスターがいた。
◆侍ジャパンの公式ツイッタ「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 決勝・アメリカ戦の円陣声出しは #大谷翔平 選手!」によれば、試合前のロッカー室で大谷選手は柔和な笑みを浮かべながら次の言葉を紡いだそうだ。「憧れるのやめましょう」と。
「憧れるのやめましょう」
◆「僕から1個だけ。憧れるのやめましょう。ファーストにゴールドシュミットがいたり、センター見たらマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたりとか、野球やっていれば誰しもが聞いたことあるような選手たちがいると思うんですけど、今日1日だけは憧れてしまったら超えられないので、僕らは超えるために、トップになるために来たので、今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて勝つことだけ考えていきましょう。さぁ行こう!」 動画へ
心理的限界を解除と投手陣
◆ご存知の通り、サムライジャパンはWBC決勝戦で、3-2で競り勝った。14年ぶりの大会制覇を成し遂げた。その中心となったのは、大谷選手はもちろんだが、心理的限界を解除した日本のピッチャー陣だった。大スターの内角へもぐいぐいいった。
◆強力なメジャーリーガー相手に9安打2点・四球4 ・三振8抑えた。トラウドは1安打 3三振 P.ゴールドシュミットも2三振0安打・1併殺に押さえた。日本の投手は7人、アメリカチームは6人、まさに総力戦だった。
◆敵地アメリカの巨大ドーム球場。一度でもひるんだところを見せれば一撃で葬り去られてしまうオーラを纏う大リーグのバッター。日本の投手は一人として背中を向ける者もおらず見事だった。
◆もしも自ら限界を決め、「調教された蚤」のように決勝で戦いに臨んでいたとしたら、相手チームの大量得点となったかもしれない。
自分の棺桶のフタをしめるようなこと
◆チームの心理的限界を解除した「憧れるのやめましょう」。この言葉は大谷選手が、大リーグで前人未到の二刀流に挑戦し、戦う中で日々心の中で刻んできた言葉でもあるのだろう。
◆自ら限界を作り、自らにフタをしたとたん、「自分なんて」「どうせ」いうことばで自己弁護するしかなくなるのだ。100年人生と思えば、まだまだ先は長いのだ。自分の棺桶のフタをしめるようなことは言うまいと思う。
付記
◆「今日1日だけ」「憧れるのやめましょう」の「今日1日だけ」の一言に、大谷選手のメジャーチームへの最大のリスペクトがこめられていることも忘れてはならない。
今日も深呼吸と合掌とオンニコニコと一筆付箋写経
◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。
◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。
◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」といつでも清々しく保つための術「付箋写経」の輪橋山徒然話でした。
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