「相手の心を汲む」ことを繰り返せば、お互いの「心がほどけ」深い理解が生まれる

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心がほどけて仏になる

「笑顔」が一番の「健康法」

◆瀬戸内寂聴さんが「笑顔」と「健康法」について次のようなメッセージを遺されている。これを読んではっとした。

いつも朗らかに明るくしていれば、いいことが寄ってくるんですよ。笑うことは何よりの健康法です。怒ったり、人を恨んでいると嫌な顔になります。鏡を見て、自分が嫌な顔をしていたら、鏡にニッコリほほえみかけましょう。心が「ほどけます」よ。

◆はっとしたのは寂聴さんの「心がほどけますよ」の一言に、である。

寂聴さんの法話

「仏とは心がほどける」こととは

◆以前、「仏とは心がほどける」ことだと教わったことがあったからだ。鏡ににっこり微笑むと心がほどけて、「仏になれる」とはどういうことであろうか。

不調の原因は人間関係

◆病気や心の不調の原因は何かと聞くと「ストレス」だという答えが返ってくるようになってから久しい。「ストレス」の原因は何かと問えば、それは「人間関係」に関わることが大部分のようだ。

◆なぜ、「人間関係」がストレスになるのだろう。それは、私たちは、ありがたい「縁」の中でのみ生きているわけではないからだ。会いたくない人にも会い、一緒に仕事をしなければならないこともあるのだ。

◆つまり、人として生きるには、「好きも嫌いもあらゆる人間関係」を無視して生きていくことはできないのだ。

内側が弱っている時に

◆何らかの原因で心か弱っている時は、特にこの「人間関係」に振り回され、ストレスにさらされてしまう。

◆人間関係が「からまって」しまい、そこから自由になれないのだ。内側が弱っている時に、外的な要因である「外側の人間関係」に一番左右されてしまうのだ。

◆結果としてそこに生まれるのは、寂聴さんのいう「自分の嫌な顔」である。

嫌な顔、笑顔のない顔と幸せ

◆しかし、考えればわかるのだが、私たちにとって大切なのは「内側」である。外側の障害など何も意味がないことなのだ。そもそも、この世は移り変わるものである。変化しないものはなく、いつまでもこだわらなければならないものなどないのだ。これがこの世の道理まのだ。

ストレスを無力化

◆だから、寂聴さんは、自分を自分の笑顔で励ますことで、ストレスを無力化し、心をほぐすことを勧めているのだ。ありがたいのは、寂聴さんだって、そのように鏡をご覧になって、「怒りを遠ざけて」自らを叱咤激励していたであろうことだ。

◆有難くない出会いについても、とりあえずやり過ごしてやればよいと寂聴さんは教えているのである。

 

所詮、「私というもの外側」にあるもの

◆「こんがらがった」人間関係は、所詮、「私というものの外側」にあるものだということに気がつけば、人間関係に縛られた心がほどけていく。「誰かに褒められたい」「評価されたい」「認めてもらいたい」「もっとやらねば」という気持ちも、私たちの外側の世界のことなのだ。大事なことは、そんなことからさっさと離れて、笑顔で自分の内面へのアプローチを始めることなのだ。

縁を繋いでいく努力

◆しかし、外側にあるものは全て受け入れないということではない。上手にコミュニケーションをとりながらお互いに分かり合い、理解しあうということも大切なことである。つまり、「縁を繋いでいく」行為である。だが、これもまた難しい。

◆相手の心に近づき、「縁を繋いでいく」には、「相手の心を汲む」ことに心を砕かなければならない。相手の立場になって「心を汲む」ことを繰り返すと、その先に「わかりあう」という双方向の深い理解が生まれるはずだ。

◆双方向の深い理解とは、互いの「心がほどけ」、お互いの内面に潤いが生まれることである。相手の心の中の仏を見、感じることである。

お寺から

今日も深呼吸と合掌とオンニコニコと一筆付箋写経

深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」といつでも清々しく保つための術「付箋写経」の輪橋山徒然話でした。

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