輪橋山徒然話 2024-1-1
ご縁をいただきありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今につながりぼくがいる 輪橋山
ぼくがいる
小さな成功も おおきな過ちも
大切な人との出会いも 別れも
うれしいことも かなしいことも
春も 夏も
秋も 冬も
いろんなことが いろいろあって
みんなが みんな集まって
今につながり ぼくがいる
「縁」の視覚化
◆お釈迦さまは、さまざまな「つながり」の中で、私たちは今を生かされているとお説きになられている。「縁」である。
◆そもそも「縁」は目には見えない。例えばその見えない「縁」を視覚化したものの一つに家系図がある。それとは別に、「縁」に科学的にアプローチした興味深い仮説があるので紹介しよう。
◆この仮説は、「私の→友だちの→友だちの→友だち…と」知り合い関係を芋づる式にたどっていけば、6ステップで、世界中の誰にでも行き着くというものだ。つまり、世界中の誰しもが、6ステップという比較的近い関係で、つながっているというのだ。タンレー・ミルグラムという社会心理学者の「スモール・ワールド現象」の仮説という。
◆この実験は、次のようになされた。
「ある地域の多数の住人が、無作為に選ばれた人に知り合いを通じて手紙を差し出す場合、何人の人を介して手紙が届けられるか」を調べたのである。無作為に選ばれた一人に向かって多方向からのアプローチが生まれることになる。
◆その結果だが、平均約6人を介して、「無作為に選ばれた人」にある地方の多数から手紙郵が届いたというのだ。
◆この「6ステップ」の結果を図にしてみると、多方向から、「手紙を届けるという意志を持って」絡みながらも、ターゲットに矢印が伸びていくのだ。これこそ「人」と「人」との潜在的なつながりである。それはある意味「縁」の視覚化ともいえるであろう。
◆例えば、この縁を、切れないように繋いだのが「運命の赤い糸」だ。大切な人との出逢いだ。
◆このように世界中では人と人がつながり、互いに支え合って、この世界を作っているといるのだ。ひとりぼっちの人はこの世界にいないのである。
◆さらにSNSが定着した現在では、これが、4.5人ステップにまで「世界」が狭まっているということだ。
※ちなみに、スタンレー・ミルグラムは、ユダヤ人大虐殺をテーマにした服従実験で有名でもある。(服従実験とは、閉鎖的な状況における権威者の指示に従う人間の心理状況の実験 結果、90パーセントの人間が権威に服従するというもの。 『服従の心理』(河出文庫)
※輪橋山徒然話は、令和3年11月帰省した長女が、お寺のインスタとして開設しました。娘の帰京後、お陰様で私(住職)がなんとか繋いでいます。朝4時30分までに投稿。朝6時30分ごろにリールが上がります。
今年もよろしくお願いします。
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