橋山徒然話2024-2-25. 「できれば人と喋らない」人見知りの文化
◆「若者は知らない人とは、喋りたがらない」と阿川佐和子さんは言う。
◆その理由の一つは携帯電話にあるという。
かつてどこの家にもあった家電話には番号表示などなかった。だから、誰からの電話かわからぬまま受話器を取って、「もしもし」と問いかける。話してみたら家族だと分かることもある。気取った声を出すんじゃなかったと後悔し、「なんだあんただった」のなんて一オクターブ声が低くなったものです。 「話す力」 スマホ依存は言葉を忘れさす
◆つまり、つい最近まで日常的に「素性の明らかでない人」との会話が当たり前にあったのだ。しかし、携帯電話では相手が誰であるかがわかる。逆に、見覚えのない番号では出ないのが普通だそうだ。だから、全く知らない相手と話すことは避けて通れるのだ。ということは、スマホ世代は、他人と話す機会をあまり持たず社会に出てしまうこともあるのだ。
◆しかも、その携帯の使い方も最近では「話す」のではなく「LINE」などでの書き言葉ですませるという。
◆令和・スマホの文化は一言で言えば「人見知り」を作っているといえる。そして、見知らぬ同士、別に会話しないなくてもいい場面になると、そもそも会話する必要がないと思っているのが日本人だと阿川さんはいう。
エレベーターの中ドアがいたとたん先客ありと知るや伏し目がちになり、ドアが閉まってエレベーターが動き出すと、今度は階段が表示されている文字盤の動きをじっと目で追う。できるだけ同乗者の方へ視線を向けないようにする…。
「話す力」スマホ依存は言葉を忘れさす
◆私もそうだ。
◆だから、そもそも「会話する必要がないと思っているのが日本人」にとってAIは至れり尽くせりの道具・「カクレミノ」なのだ。先日、ある大学の先生が「私は友だちがいないので毎日8時間以上AIと話している」などと言っていた。もしも、日本人は本当は人間よりもAIを好む国民性だとしたら、現在ある少子の問題も帰結するところはそのあたりにありそうだなどと思った。
◆確か人工知能研究者の黒川伊保子さんがいっていたと思うが、AさんのAIがAさんと相性のよい人を探し、相手の方のAIと会う時間や場所を調整し、レストランを予約し…。全てお膳立てしてくれるようにもなるのだそうだ。そんな最高のお仲人・マッチングアプリの役目もAIしてくれるとか。きっと「ワタシシッパイシナイノデ」「安心して」とでも言うのだろう。
◆失恋の痛手はこの世からなくなり、全て結果がわかってからのアプローチ・告白となるのだろう。いや全てショートカット!!?
◆それとも、初めから人よりも自分のことを理解するAIの方が好きになるかもしれない。
興味津々である。
輪橋山徒然話 オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ
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