こわいこわい腹の虫
◆顔には出さないが、腹に何か隠し持っている人がいる。「恨み」だろうか。「欲望」だろうか。
千と千尋の神隠しの「カオナシ」
◆ハロウィンでもスターだろう。ひときわ異様な千と千尋の神隠しの「カオナシ」。黒い身体にお面をつけたような顔、その下に大きな口を持っている。「カオナシ」は欲望に支配された人間を翻弄する。
◆「カオナシ」は千尋が好きなのだが「あ…」「え…」などの声しかでない。言葉かなく、表情も変わらない。湯屋で大暴れし、巨大化する。結局は、千尋に「苦団子」を食べさせられ、飲み込んだものをすべて吐き出した「カオナシ」は、元の姿へ戻っていく。
◆飲み込んだ全てを吐き出すとそこには優しい本性が見えてきた。
「腹の虫」とは
◆「カオナシ」は腹の虫だ。子どもの頃ガツガツ食べる大食いの人がテレビに出ていた。あれは「腹の虫」に「食べさせられている」のだと先代住職が言ったことを思い出した。
◆相撲取りでもないのに、あんなに食べるのは、腹の虫が「もっと、もっと」と欲しがっているのだと言うのだ。そして、この腹の虫は、その他にも、すぐに「腹」を立てたり、すぐに「泣いたり」と大変な存在だから、まずは自分の腹の虫に支配されぬようしなければならないのだと教えられた。
寄生した生き物の体を乗っ取り、コントロールする
◆腹の虫は「例え」であるのだが、自然界には、実際に寄生した生き物の体を乗っ取り、コントロールする寄生虫がいる。
◆カタツムリに寄生する「ロウコクロリディウム」という寄生虫だ。この寄生虫は、鳥に寄生する虫であるのだが、一箇所に留まっているのではその鳥と一緒に滅びてしまう。それを避けるために他の鳥に寄生するのだが、鳥と鳥を結ぶ寄生場所として「カタツムリ」を選んだ。
「ロウコクロリディウム」の寄生方法
◆この「ロウコクロリディウム」の方法が見事である。
◆鳥のフンと一緒に寄生地の鳥の本体からでる。カタツムリは鳥のフンを食べること(口に入ること)がある。一旦口に入ってしまうとカタツムリの体にとんでもない変化が起こる。
◆「ロウコクロリディウム」は、カタツムリの行動を操り、日当たりのよい場所へと移動させる。そして、目の先端に移動して、鳥の大好物であるイモムシが動いているように自らが振る舞うのである。
◆目の中で動き回る「ロウコクロリディウム」に争(あらが)って、カタツムリは盛んに角を揺り動かす。それがなおさらイモムシのように目立たせてしまう。結局、鳥に捕食され「ロウコクロリディウム」の引越しは完了する。
さて
◆さて、人間の腹の虫は何をさそっているのだろう。
その他カタツムリの話
今日も深呼吸と合掌とオンニコニコで
◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。
◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。
◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。
コメント