「割愛する」は,省略とは違い、断腸の思いで、捨てたり、無くしてしまうことを言う

日の出ことば
日の出

「割愛する」は,「省略」とは違う意味で誤用注意!!

「省略する」と「割愛する」

◆「省略する」は、「簡単にするために一部を取り除くこと」だ。不要な部分を省く行為のみを指す。つまり、「あってもなくても、どちらでもいいもの」に対しては「省く」という意味だ。

◆それに対して「割愛する」は,本来,惜しいと思っているものを,「思い切って捨てたり、無くしてしまうこと」を言う。断腸の思いなのである。

◆「割愛する」元々は仏教の用語で,例えば「出家」する時、家人や物事に全てへの愛着の気持ちを断ち切ることを言う。だから、「不必要だから切り捨てる」とか「単にカットする」という意味の「省略する」とは全く違う。

「割愛する」は「不必要なものを切り捨てる」という誤った意味になっている

◆ところが、例の文化庁の「国語に関する世論調査」では,65%程度の人が「割愛する」は「不必要なものを切り捨てる」という意味であると思っていると報告されていた。

◆例えば、「予定していた本日のレセプションは、コロナ禍のために割愛する」は、65%程度の人がただの予定変更。「レセプションを、取りやめた」だけと受け取られるのだ。

◆「割愛」という言葉に主催者の、「できればやりたかった」「今回は涙を飲んでの中止」という残念な気持ちが含まれているのだが、割愛という言葉の意味を知らない65%程度の人は、「やりたかったという気持ち」をここから感じるのは無理なのだ。そして、割愛は「CUT」に、「響きや意味するもの」が似ていることも関係ありそうだ。

◆この割愛という言葉はもはや「取り扱い注意」のレベルになってしまっているのだ。なぜなら、本心が伝わらないどころか、半数以上の人は逆の意味にとるのだから。ここまで来たら、使う方の責任でもあろう。(奥様は取り扱い注意 動画)

生きている言葉

◆そもそも言葉は生きている。

◆というのも、「それマジ草」の「草」の意味が今日わかった。てっきり「くさい」という意味かと思っていた「草」。実は笑いを意味する「wwwww」が、草が生えているようだから“草”と呼ばれるようになったということだ。「それマジ草」と言われたら「それ真面目に笑える」という意味なのだ。

◉深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

◉「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

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