そこあるのは確かなのに見つからない。私たちが求める探し物といつもそうだ。

さがしものいのち
Lost Something. Looking For Keys Or Things

涅槃への橋 見つけたと思うと消えてしまうものばかりだという話

「カテゴリー植物の長命 屋久杉 日本」

◆まず、今朝は「寿命図鑑」の「カテゴリー植物の寿命」からはじめよう。

◆一度は訪れたいのが鹿児島の屋久島。私をひきつけるのは屋久杉だ。寿命図鑑には、その寿命は1000年以上とある。しかし、現在、屋久島ではあちらこちらに杉の苗を植えるのだが、ほとんどが小さい段階で死んでしまうそうだ。そして、生き残ったものだけが、年月をかけて大きくなる。その中で「大王杉」(動画)が最高樹齢。なんと3000歳だという

◆世界は広い。屋久島の「大王杉」よりも長く生きている木があることを知った。

 

「カテゴリー植物 長寿 リュウケツジュ 世界」

◆「リュウケツジュ」という植物だ。寿命図鑑にはこのように書かれている。

「アフリカの世界遺産 ソコトラ島に生える「リュウケツジュ」は世界で一番長生きな植物だ。幹に傷をつけると、血のような赤い天然樹脂が出てくる不思議な木だ。この樹脂は、昔から 万能薬や塗料として使われてきたんだ」

◆竜の血を流す樹。「リュウケツジュ」はアフリカ大陸の北西海岸から110キロ沖に浮かぶスペイン領・カナリア諸島にある。大きなきのこのような木で、密な樹冠をつくり、巨大な傘のような形に見えてくる。

◆名前の由来は「ドラゴンが死ぬとリュウケツジュ(動画) なる」と言い伝えから。そのうえ樹液は空気に触れると、なんと血のように赤くなるのだ。まさに竜血の樹だ。

◆「竜血」は古代から重宝されていて、ギリシャでも高級な薬品として有名だったし、染料としては、17世紀から18世紀にかけて制作されたバイオリンの最高峰ストラディヴァリウスもこの樹液で着色されていたという。

◆トラゴンと象が戦ってそこから生まれたという逸話も、なんとも「ワンピース」に出てきそうな話だ。

「カテゴリー天体 短命 」

◆そんな、「リュウケツジュ」が最高樹齢だとすると、この寿命図鑑で一番短命なのはなんだろうと探してみた。なるほど、そうかと思った。少しヒントをだすので考えてほしい。

▶ヒント1 カテゴリーは天体である。

※カテゴリー天体の「最も寿命が長い」のは「ブラックホール」で10の65乗年以上。その中に入ると1秒間に地球を7.5周する光さえも脱出できないそうだ。

▶︎ヒント2 寿命は数分。きまぐれに現れるが、「反対からは見えない」。

▶︎ヒント3 雨粒の中で光が反射・屈折して生まれる。この雨粒が蒸発すると消える。

◆答えは「虹」だ。「ブラックホール」は10の65乗年以上生きる怪物、虹は数分の寿命。どちらも同じ天体カテゴリーの命なのである。

探し物といつも「虹」のようなもの

◆さて、以前勤めていた学校が市の南側の高台にあった。天気の通り道で、そのあたりを境にして天気が変わったりする。そこを境に雪の量も変わる。その高台の学校では、雷も通り道。雨も多かったが、街にかかる虹がよくみえた。南の空を背にしているからだろう。

◆少し離れたところからはよく見える。けれども、近づいていくと見つからない。そこあるのは確かなのに見つからない。私たちが求める探し物といつもそうだ。「虹」のようなものだと最近よく思う。

◆このお寺の山号は「輪橋山」という。「輪」の橋とは、アーチ橋のことだ。空にそっとかかる輪橋=アーチ橋がまさしく虹であろう。涅槃への虹。これがなかなか厄介で見つけたと思うと消えてしまう。私にはいつまでたっても手に入らない「輪橋」なのかもしれない。

今日も深呼吸と合掌とオンニコニコで

◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。

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