織田信長で読み解く「ゲインロス効果」というバイアス
◆「ゲインロス効果」という「バイアス」がある。これは、「ヤンキー効果」とも呼ばれているそうだ。「バイアス」とは、一言で言えば思い込みによる「ずれ」である。「武士の一分」のキムタクが織田信長を演じるそうだ。
キムタク織田信長は「大うつけか」
◆来春公開の映画、木村拓哉主演の「THE_LEGEND&BUTTERFLY」の織田信長も今で言えば立派な「ヤンキー」だ。信長16歳、帰蝶15歳(のちの濃姫 綾瀬はるか)の婚儀が整う前のことである。この時、信長は、帰蝶の父である斎藤道三の前で「ヤンキー効果(ゲインロス効果)」を見事に起こしてみせる。 映像 木村拓哉主演の「THE_LEGEND&BUTTERFLY」
◆信長は幼き頃より、母から愛されず、その反発からか奇抜なファッションや突飛な行動を繰り返えしていた。周囲からは「大うつけ(大バカ者)」と呼ばれた信長は、ヤンキーの元祖だ。
◆当時の織田家は美濃や駿河から激しい攻撃を仕掛けられていた。そして、長男信長の大うつけぶりは、家臣たちにとって悩みの種だった。そこで、織田家は美濃の斎藤道三と和睦するため、道三の娘の帰蝶と婚姻を画策する。しかし、「大うつけ(大バカ者)」のうわさは美濃にも届いていた。
キムタク織田信長の「ヤンキー効果」
◆道三と信長の「ヤンキー効果(ゲインロス効果)」は、初対面でのことである。
◆道三は、対面する前に、信長の行列をそっと見物に行く。その時の信長は「大うつけ」の姿のまま。ゆかたは袖をはずし、半袴、火打ち袋などをぶら下げて、髪は茶筅髷(ちゃせんまげ)、朱色の大刀を差すなどしていたといい、いわゆる「かぶき者」である。
◆これで織田家は頂いたと「ほくそ笑む」道三。しかし、いざ対面してみると、きちっと身なりを整えた若武者が登場した。「ヤンキー」と「正統派」。見事な「ギャップ」が成立した。急降下ジェットコースターのように、斎藤道三の心は「ヤンキー」信長に持って行かれた。
◆これが、「ヤンキー効果(ゲインロス効果)」と言われる現象だ。初めの信長の印象が最悪だった分「落差」が大きく、マムシと呼ばれた斎藤道三も一瞬でデレデレになってしまったのだ。
現実社会に転がる「ヤンキー効果・ゲインロス効果」
◆「ヤンキー効果・ゲインロス効果」にはこんな例がある。
「いつもすっぴん」▶▶︎「今日はお化粧」
「いつもめがね」▶▶︎「突然コンタクト」
ということは逆のパターンあるということだ。
「アイドル」▶▶︎「影で煙草」
「オシドリ夫婦」▶▶︎「ダブル不倫」
プラスイメージが大きい分、思いもよらずマイナスイメージが大きくなるのだ。
◆イメージが先行する現代社会である。「親の七光」などもよい例だ。一度立派な親によく似ているなどと、「好印象」を持たれれば、「安泰」だ。ただ一旦「マイナス印象」が先行すると虎の威を借る狐などと言われ「そのギャップ」はなかなか埋まらないのだ。
しかし…
◆しかし、考えてみれば、現在人間関係に悩んでいる皆様、「マイナスイメージ」が大きいほど「ギャップ」も大きいということなのだから、長い人生一発逆転も大いにありうるということだ。
今日も深呼吸と合掌とオンニコニコで
◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。
◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。
◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。
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