宮沢賢治の「ポラーノの広場」が第九の合唱「歓喜のうた」の歌詞に。

ベートーベンブログ
A violin, score, and bust of Beethoven atop a piano, isolated against a white background.

理想郷

◆お話は、博物局員のキューストが、少年ファゼーロから「ポラーノの広場」の伝説を聞くところから…。少年ファゼーロがいうには、「ポラーノの広場」は人々が集まってコンサートや歌を楽しむ理想郷だという。

「ポラーノの広場」

◆二人はポラーノの広場を探しに出かける。しかし、実際の広場は、県議員である山猫博士らによる、「政治家の酒盛りの場」になっていたのだ…。腐敗していたのだ。

◆少年ファゼーロは理想郷「ポラーノの広場」をつくろうと奮闘を始めるが、キューストは、博物局員をやめて、都会で暮らすようになる。

◆ある日、都会で暮らすキューストのもとに楽譜が届く。その楽譜には、「ポラーノの広場」の歌が印刷されていた。

第九に「ポラーノの広場の歌」

◆12月26日の山形新聞のコラムに、山形市の「合唱団じゃがいも」(第49回定期演奏会)が「歓喜のうた」の歌詞を「宮沢賢治から」という記事があった

◆「歓喜のうた」といえば第九交響曲だ。第4楽章でバリトンが立ち上がり、「おお友よ、このような音楽じゃない」と歌い出し、「もっと喜びにあふれたメロディを歌おう!」「フロイデ!(歓喜だ!)」と続く。「合唱団じゃがいも」は、私たちがよく知っている「晴たる青空〜の歓喜の歌」ではなく、「ポラーノの広場の歌」を選択したのだ。

まさしきねがいに いかうとも

銀河のかなたに ともにわらい

なべてのなやみを たきぎともしつつ

はえある世界を ともにくつらん  (宮沢賢治の童話「ポラーノの広場」)

◆「ポラーノの広場」の歌を取り上げた理由を、指揮者の鈴木義孝さんが「詩の世界観が第九の世界観と世界の現実とぴったりだと考えた」と語っている。鈴木義孝さんは「まさしきねがい」による諍いを、ロシアとウクライナの互いの大義のぶつかりあう姿であるととらえたのだ。

◆「ポラーノの広場」の歌は蘇り、賢治の平和への願いが現代につながったような気持ちになる。

現代の「イーハトーブ」

◆賢治の物語は、「ポラーノの広場」のような「イーハトーブ」が舞台になっていることが多い。「イーハトーブ」とは賢治の描く理想郷だ。賢治はその理想郷をつくるために、農民とともに独自の自治区を築き上げようとした。そこで挫折もした。しかし、その心・利他行

をテーマにした多くの作品を生み出した。

◆それが今につながっている。

◆Z世代を中心とするビジョンハッカーとよばれる人たちの挑戦もそうだし、先日POSTした「ゆめ・まち・ねっと」というNPO法人の方々もそうだ。令和の世に「イーハトーブ」の如き理想郷を、自らの知恵と情熱で創ろうとする人たちだ。

◆私たちには何ができるだろう。

※「ゆめ・まち・ねっと」の活動については、令和の世に咲く義農精神で紹介したのでそちらをどうぞ。プロモーションビデオはこち(YouTubeで義農大賞ゆめまちねっとと検索するとでてきます。)

今日も深呼吸と合掌とオンニコニコで

◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。最後は「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。

 

 

 

 

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